OneDriveのファイルが勝手に削除された場合の対処法3つ
OneDriveのファイルが勝手に削除された・消えた問題に直面している場合は、心配する必要はありません。この記事では、削除された・消えたファイルを復元する方法と、OneDriveの自動削除を止める方法についてご紹介します。大切なデータを取り戻したい方、ぜひ続けてご覧ください。
ユーザー事例:OneDriveのファイルが勝手に削除されてしまった
OneDriveに同期した大切な写真データが勝手に消去されています。Onedriveフォルダにも元のフォルダにもありません。思い出が消されて妻が涙を流しています。勝手にファイルを消すというのは看過できません。どうにか画像ファイルを戻していただけないのでしょうか?状況としては無料の保存領域がいっぱいになったメッセージは出ています。でもそれが無差別、無許可でファイルを消去していい理由にはならないと思いますが。また、消されたファイルを格納していたフォルダには当方が絶対に作るはずのないショートカットなどが複数存在しました。対策として有償のファイル復元アプリケーションを試してみましたが全くダメでした。
--Microsoftコンミュニティからの質問
最近、「OneDriveがファイルを削除した」という問題がよく報告されています。これは、HDDに不良セクターが存在する可能性を示しているかもしれません。さらに、古いOneDriveクライアントやWindowsオペレーティングシステムもこの問題を引き起こす可能性があります。
この記事では、消えたファイルを復元する方法とこの問題を修復する方法についてご紹介します。この問題に悩んでいる方、ぜひ読み進めてください。
OneDriveで削除された・消えたファイルを復元する方法
OneDirveが勝手にファイルを削除する問題を修正する前に、最も重要なことは失われたファイルを復元することです。以下には3つの方法があります。
操作を行う前に、いまOneDriveフォルダにあるファイルを安全な場所に移動することをおすすめします。
方法1.ごみ箱から削除されたファイルを復元する
#1. PCのごみ箱から復元する
削除されたファイルを復元する際は、まずごみ箱を確認することが重要です。
ステップ 1. システムトレイからOneDriveアイコンをクリックし、「その他」→「設定」を選択し、「設定」ウィンドウを開きます。
ステップ 2. 「設定」ウィンドウで、「アカウント」タブ→「このPCのリンク解除」をクリックします(同じOneDriveアカウントにリンクされている他のPCでも同じ手順を繰り返します)。
ステップ 3. OneDriveアプリケーションを終了し、システムのごみ箱を確認します。削除されたファイルが表示された場合は、右クリックして「元に戻す」をクリックします。
#2. OneDriveのごみ箱から復元する
システムのゴミ箱にない場合は、OneDriveのごみ箱からファイルを復元してみてください。
ステップ 1. Webサイト版のOneDriveにアクセスし、アカウントにログインします。
ステップ 2. 左パネルから「ごみ箱」をクリックします。復元したいファイルにチェックを入れて右クリックし、「復元」をクリックします。
方法2. OneDriveを前の日付に復元する
削除されたファイルを取り戻すためにOneDriveを前の時点に復元することもできます。この操作では削除されたファイルだけでなく、すべての他のファイルを一度に元の状態に戻すので、復元したくないファイルのバックアップを作成することをおすすめします。
- Microsoft 365 Personalなどのプランに加入する必要があります。
- 最大で過去30日前の状態に復旧することが可能です。
ステップ 1. Webサイト版のOneDriveにサインインし、「設定」→「オプション」→「OneDriveを復元する」を選択します。
ステップ 2. IDを確認した後、「日付の選択」を開いて、ファイルが削除された前の日時を選択し、「復元」ボタンをクリックします。
上記の2つの方法がいずれも機能しない場合は、次に紹介するデータ復旧ソフトが必要になります。
方法3.データ復旧ツールを使用して削除されたファイルを復元する
もし復元したいファイルがOneDriveのオフラインフォルダに保存されたことがある場合、MyRecoverのようなデータ復旧ソフトを使用してファイルを復元することができます。
この無料で使えるソフトを使用して、3ステップだけで、OneDriveに消えた・削除されたファイルを安全かつ迅速に取り戻すことができます。また、次のようなメリットもあります:
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Word、PPT、Excel、写真、ミュージック、動画、電子メール、Webページ、圧縮ファイルなど、1000以上の種類のデータを復元することができます。
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削除、フォーマット、システムクラッシュなどの原因によるデータ消失に対応することができます。
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内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカードからのデータ復元をサポートしています。
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削除されたファイルの元のパス、ファイル名、形式を取得することができます。
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Windows 11、10、8、7、Windows ServerのNTFS、FAT32、exFAT、ReFSに対応しています。
今すぐダウンロードして、次の手順に従って削除されたファイルを取り戻しましょう。
ステップ 1. MyRecoverを起動します。マウスをOneDriveのローカルフォルダが保存されているドライブ(一般的にはCドライブ)に移動し、「スキャン」をクリックします。
エクスプローラで「OneDrive」を右クリックし、「全般」タブの「場所」で確認します。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、検索バーで直接検索することができます。
- 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
- 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
- サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。
ステップ 3. 復元したいファイルまたはフォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
OneDriveがファイルを勝手に削除するのを止める方法
ファイルを正常に取り戻したら、次の手順に従ってOneDriveがファイルを勝手に削除する問題を修正しましょう。
方法1. HDDの不良セクターを確認する
OneDriveがデータを自動的に削除するのを止めるためには、まずハードドライブが破損しかかどうかを確認する必要があります。
ステップ 1. スタートアイコンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
ステップ 2. 「chkdsk #: /f /r/x」を入力し(「#」をチェックしたいドライブのドライブ文字に置き換えてください)、「Enter」キーを押して実行します。
ステップ3. プロセスが完了するまで待ち、パソコンを再起動します。
方法2. OneDriveクライアントを更新する
古いバージョンのOneDriveを使用していると正常に動作しない場合があるので、OneDriveクライアントの更新でこの問題を解決する可能性があります。
ステップ 1. 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。「control」と入力し、「Enter」キーを押して「コントロールパネル」を起動し、「プログラム」→「プログラムと機能」をクリックし、「Microsoft OneDrive」を右クリックし、「変更」をクリックします。
ステップ 2. 「オンライン修復」を選択し、「修復」をクリックします。
方法3. Windowsオペレーティングシステムを更新する
古いオペレーティングシステムもいくつかのエラーを引き起こす可能性があるので、Windowsオペレーティングシステムが最新バージョンであることを確認してください。
「Win」+「I」キーを押して「設定」を開きます。「更新とセキュリティ」→「Windows Update」をクリックし、「更新プログラムのチェック」をクリックして、利用可能な更新プログラムをチェックしてインストールします。
コンピュータを再起動して更新を確認します。
オススメ:重要なデータを定期的にバックアップしておく
ディスク容量を解放するために、写真などのデータをOneDriveやGoogleドライブに同期しているユーザーがたくさんあります。ほとんどの場合、クラウドストレージ内のデータは安全ですが、この記事で紹介するように、クラウドストレージが勝手にファイルを削除するケースもあります。
したがって、重要なデータをよりよく保護するために、元のファイルに加えて、少なくとも、2つのコピーを作成することをお勧めします。
例えば、元のファイルをPCの内蔵ハードドライブに、コピーを1つクラウドストレージに、もう1つをUSBメモリや外付けハードドライブに保存するのがベストです。こうすることで、元のファイルやコピーのいずれかを紛失しても心配する必要はありません。
ただし、定期的に手動でバックアップを行うのが少し面倒ですし、忘れてしまう可能性もあります。そのため、バックアップをより簡単かつ便利にするには、専門的なバックアップソフトが不可欠です。ここでは、自動バックアップをサポートするバックアップフリーソフト「AOMEI Backupper Standard」をお勧めします。
この無料ソフトは、ファイルのバックアップとファイルの同期をサポートしています。 この2つの機能により、簡単かつ迅速にファイルをどこにでもバックアップすることができます(内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカード、CD/DVD、クラウドストレージ、NAS、共有フォルダ……)。
最高の個人向けWindowsバックアップフリーソフト
ここでは、本ソフトウェアのファイルバックアップ機能を使ってファイルやフォルダをバックアップする方法を説明します。
ステップ 1. AOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストールして開きます。「バックアップ」→「ファイルバックアップ」を選択します。
ステップ 2. 「フォルダを追加」をクリックして、バックアップしたいフォルダまたはファイルを選択します。
ステップ 3. コピー先を選択します。すべての設定を確認した後、「開始」をクリックします。*これらのデータを2つの場所にバックアップしたい場合は、この手順に従ってもう1つのバックアップタスクを作成してください。
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オプション:コメントを書いたり、バックアップの圧縮レベルを変更したりすることができます。AOMEI Backupper Professionalにアップグレードすると、バックアップの暗号化が可能になります。
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スケジュール:自動バックアップするを設定することができます。デイリー(毎日)、ウイークリー(毎週)、マンスリー(毎月)、イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)、USB挿入の5つの自動バックアップの頻度を選択することができます。
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バックアップスキーム:フル/増分/差分バックアップ、バックアップの自動クリーンアップを設定することができます。バックアップの自動クリーンアップを有効にすると、バックアップ先に十分な空き容量があることを確保できます(差分バックアップとバックアップの自動クリーンアップはProfessional版で利用可能)。
まとめ
この記事では、OneDriveが勝手に削除されたファイルを復元する方法と、OneDriveがファイルを自動的に削除するのを止める方法をご紹介しました。
削除された・消えたデータが新しいデータで上書きされないように、まずデータを復元してから、OneDriveの自動削除の問題を解決してくださいね。