破損したエクセルファイルを復元する方法とは?
大切なエクセルファイルが破損して開かなくなりました!?どうすればよいでしょうか?この記事では、破損したエクセルファイルを復元するための2つの方法についてご紹介します。重要なエクセルファイルを修復したい方、ぜひ続けてご覧ください。
ユーザー事例:破損したエクセルファイルを復元することは可能なのか?
破損したエクセルファイルについて
エクセルファイルが破損してしまって困っています。何か方法がありましたら、教えて頂けると幸いです。
【環境】Windows8 エクセル2013 自分のパソコンでずっと作成していたデータ(メール添付のダウンロードではありません)
--ある掲示板からの質問
上記のケースのように、エクセルファイルを開こうとすると、ファイルが破損して開かなかったことがあるでしょう。では、なぜエクセルファイルが破損するのでしょうか?ストレージデバイスの障害、ファイルの転送中のエラー、メモリの問題、ハードドライブのエラー、ウイルスまたはマルウェア、操作ミスなどが原因の可能性があります。
エクセルファイルが破損する原因を理解した以上、その復元方法は?知りたい方は、読み進めてください。
Windowsで破損したエクセルファイルを復旧する方法
このパートでは、エクセルのファイル修復機能、Microsoftから開発したデータ復旧ツールを使用して壊れたエクセルファイルを修復する方法についてご紹介します。
方法1. Excelのファイル修復機能を使用する
Excelにはファイル修復機能を備えています。Excelファイルが破損したと気づいたら、このツールを使用してファイルを修復してみることができます。
ステップ 1. Excelを開き、「開く」タブ→「参照」をクリックします。
ステップ 2. 修復したい破損したExcelファイルを選択し、「開く」ボタンの隣にある「▼」アイコンをクリックし、「開いて修復する」オプションを選択します。
ステップ 3. データを可能な限り回復するためには、「修復」ボタンをクリックします。Excelファイルから値と数式を抽出するために「データの抽出」を選択することもできます。
方法2. Windows File Recoveryを使用する
コンピューターシステムのデータ破損は、検出可能なものと検出できないものに分類されます。破損したExcelファイルは検出可能なデータ破損に属します。この場合に、Microsoftから開発したデータ復旧ツール-Windows File Recoveryを使用してファイルを復元することができます。
また、このツールはHDD、USBメモリ、SDカードからも削除/紛失したXLSX、DOCX、PPT、ZIP、PDF、JPG、JPEG、PNGなどのファイルの回復をサポートしています。しかし、コマンドラインツールであるので、パソコンに精通していない方には使いにくいかもしれません。
- 注意:✎...
- Windows File Recoveryは、Windows 10バージョン2004以降で利用可能です。
さて、その使い方を詳しくご案内します。
ステップ 1. Microsoft StoreからWindows File Recoveryをダウンロードしてインストールします。検索バーに「Windows File Recovery」と入力し、「管理者として実行」を選択して「Windows File Recovery」を起動します。
ステップ 2. 「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開き、エクセルファイルが保存されているドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択し、「ファイルシステム」でそのファイルシステムを確認します。
ステップ 3. ファイルシステムとデータ損失の状況に基づいて、以下の表を参照してモードを選択してください。
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト(Default mode) |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
ステップ 4. 次の表から自分の状況に適しているスイッチを選択します。
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
ステップ 5. 「Windows File Recovery」ウィンドウに戻ります。先選択したモードとスイッチでコマンドを補完します。
▶ 基本的なコマンドライン:winfr (ソースドライブ): (ターゲットドライブ): [/選択したモード] [/選択したスイッチ]
例えば、Cドライブから削除されたExcelファイルをEドライブに復元したい場合、次のようなコマンドを入力して「Enter」キーを押して実行します。
▶ 調整されたコマンドライン:winfr C: E: /segment /n *. xlsx
ステップ 6. データの復元を開始するために「y」キーを押します。
おまけ:失われたエクセルファイルを復元する方法は?
上記の内容を通じて、破損したエクセルファイルを修復する方法を学んだので、この部分では削除/紛失したエクセルファイルを復元する方法についてご説明します。一般的に、紛失/完全に削除したファイルを復元するには、バックアップからの復元とデータ復旧ツールの使用の2つの方法があります。
ただし、バックアップツールを使用してバックアップを定期的に作成するという良い習慣を身につけていない場合、MyRecoverのような専門的なデータ復旧ツールしか使用できません。このツールによって、バックアップを持っていなくても、失われたエクセルファイルを簡単かつ迅速に復元できます。
MyRecover
▶ jpg、png、mp4、avi、mov、doc、xlsx、ppt、pdf、zip、rarなど200種類以上のファイルを復元できます。
▶ 内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカードからのデータ復元をサポートしています。
▶ 誤削除、ソフトウェアまたはシステムのクラッシュ、ウイルス攻撃などによる失われたファイルを復元できます。
▶ Windows 11/10/8/7 SP1およびServerに対応しています。
▶ NTFS/FAT/exFAT/ReFSなどと完全に互換性があります。
では、MyRecoverをダウンロードし、インストールして、次の手順に従って紛失/削除したエクセルファイルを復元しましょう。
ステップ 1. MyRecoverをインストールして起動します。削除したエクセルファイルが元に保存されていたパーティションを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。削除したエクセルファイルをより早く見つけるために、「フィルタ」をクリックし、「種類」を「ドキュメント」に設定します。*ファイル名を覚えている場合は、検索バーで直接検索することができます。また、拡張子「.xlsx」を検索することもできます。
ステップ 3. 復元したいファイルまたはフォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
関連する提案
この記事では、破損したエクセルファイルを復元する方法を2つご紹介しました。お役に立てれば幸いです。
しかし、この2つの方法ともエクセルファイルをきっと復元できることを確保できません。したがって、万が一の場合に備えて、大切なエクセルファイルを定期的にバックアップすることが必要です。また、次のヒントも参考にしてください。
- Excelの自動保存および自動復元を有効にします。Excelを開き、空白のブックを作成し、「ファイル」→(「その他」→)「オプション」→「保存」に移動します。「Excelの既定でクラウドに保存されている自動保存ファイル」「次の間隔で自動回復用データを保存する」「保存しないで終了する場合、最後に自動回復されたバージョンを残す」をチェックして、「OK」をクリックします。
- 「システムの保護」「ファイル履歴」「バックアップと復元(Windows 7)」などのWindowsに標準搭載されているバックアップ機能を有効にします。
- より簡単かつ柔軟なバックアップソフトを利用したい方には、専門的なバックアップフリーソフトであるAOMEI Backupper Standardをお勧めします。このソフトは、4つのバックアップモード(ディスク/システム/パーティション/ファイル&フォルダ)と5つの自動バックアップ頻度をサポートしています。ユーザーの異なるニーズを満たすことができます。