データ救出:クイックフォーマットしたUSBからデータを復元
USBメモリをクイックフォーマットし、データを復元する方法をお探しですか?この記事では、2つの方法をご紹介します。重要なファイルを取り戻したい方、ぜひ続けてご覧ください。
ユーザー事例:クイックフォーマットしたUSBからデータを復旧できるか?
USBメモリをクイックフォーマットしたのですが、データの復元はすぐにしなくても大丈夫ですかね?例えば1年後とかでも復元できるのでしょうか。今アプリ(? )でしようとしたのですが、一年プランで一万円弱かかるということで…
--YAHOO!知恵袋からの質問
クイックフォーマットは、通常のフォーマットに比べて非常に短時間で完了しますが、これはデータ自体を削除するのではなく、ファイルシステムの「目次」を消去するためです。これにより、USBは空の状態として認識されますが、データの本体はまだ保存されています。
したがって、専門ソフトを利用してクイックフォーマットされたUSBメモリからデータを復元することが可能です。クイックフォーマット直後にデータを復元するのが最善です。
上記のケースのように、1年後にデータを復元したい場合でも復元は可能ですが、フォーマット後にUSBに新しいデータが保存されていない場合に限ります。USBメモリを新しいデータで書き込んでしまうと、以前のデータが上書きされ、復元が難しくなります。
クイックフォーマットしたUSBからデータを復元する方法
前述のように、専門ソフトを使用してクイックフォーマットしたUSBメモリからデータを復元することができます。このセクションでは、2つの無料で使えるデータ復旧ツールとその使い方をご紹介します。ぜひ続けてご覧ください。
方法1. 使いやすいデータ復旧フリーソフトを使用する
クイックフォーマットしたUSBメモリからデータを簡単かつ迅速に復旧したいなら、AOMEIによって開発された、無料で使えるデータ復旧ソフトである「MyRecover」を利用することをお勧めします。このソフトは初心者でも扱いやすく、数クリックでデータを復旧できるため、広く利用されています。
機能面では、多種多様なファイル形式やストレージデバイスに対応しており、フォーマット、誤削除、システムクラッシュなど、様々なデータ損失シナリオで効果的です。
- 高い復旧率で、迅速に失われたファイルを取り戻すことができます。
- 異なるストレージデバイスのデータ復元に対応:USBメモリ、内蔵/外付けHDD/SSD、SDカードから失われたデータの復旧をサポートしています。
- 複数のファイル形式をサポート:jpg、png、mp4、mov、doc、xlsx、pdf、zip、rarなど1000種類以上のファイルの復元をサポートしています。
- ハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が可能です。
- 互換性が高い:Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応しています。また、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。
では、上のボタンをクリックし、MyRecoverをダウンロードしてインストールし、次の手順に従ってクイックフォーマットしたUSBメモリからファイルを取り戻しましょう。
ステップ 1. クイックフォーマットしたUSBメモリをパソコンに接続し、パソコンに検出できることを確認します。MyRecoverを開き、マウスを接続したUSBメモリに移動し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なデータをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
- 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
- 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
- サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。
ステップ 3. 復旧したいファイル/フォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックし、保存先を選択して復元します。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverを製品版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
方法2. 完全無料なコマンドラインユーティリティを使用する
Windows 10/11ユーザーであれば、Microsoft公式の無料ツール「Windows File Recovery」を使って、クイックフォーマットしたUSBからデータを復元することができます。このツールはファイルの削除やフォーマットによるデータ損失に対して有効で、以下の2つのモードを提供しています:
-
通常モード(/regular): 最近削除されたファイルやフォーマット前の軽度なデータ損失に対応しています。
-
拡張モード(/extensive): より深いスキャンが必要な場合や、クイックフォーマットされたUSBからのデータ復元に適しています。
ただし、コマンドラインベースで動作し、初心者には少し難しいかもしれません。次に、このツールを利用してクイックフォーマットしたUSBメモリからファイルを取り戻す方法をご案内します。
ステップ 1. まず、Microsoftストアから「Windows File Recovery」をダウンロードします。インストールが完了したら、スタートアイコンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
ステップ 2. 次に、クイックフォーマットされたUSBメモリをPCに接続します。接続したUSBメモリのドライブレターを確認してください(例:E:)。
ステップ 3. 「Windows File Recovery」はコマンドラインツールなので、以下のコマンドを入力してスキャンを開始します。
winfr E: D: /extensive
- E:(スキャン対象):クイックフォーマットされたUSBのドライブレター
- D:(保存先):復元したデータを保存するフォルダのドライブレター
- /extensive:拡張モードを使用し、深いスキャンを行う
- より詳しい説明については「Windows File Recoveryの使い方」をご参照ください。
自分の状況に応じてコマンドを作り、「Enter」キーを押して実行します。
ステップ 4. 「Continue?」が表示されると、「y」を入力し、スキャンと復元を確認します。プロセスが完了するまで、数分から数十分程度かかることがあります。
スキャンが終了すると、復元されたデータが指定した保存先に保存されます。保存先のフォルダを開き、復元されたファイルが正しく戻っているか確認しましょう。
おわりに
この記事では、初心者向けの「MyRecover」と、技術ユーザー向けの「Windows File Recovery」を利用して、クイックフォーマットしたUSBメモリからデータを復元する方法を詳しく説明しました。データの復旧率を高めるために、フォーマット後はUSBメモリの使用を控え、できるだけ早く復旧を行ってください。お役に立てれば幸いです。
クイックフォーマットに関するよくある質問
クイックフォーマット後、データは完全に消去されますか?
クイックフォーマットと通常のフォーマットの違いは何ですか?
1. 処理速度:
クイックフォーマット:迅速に実行され、ファイルシステムを再構築するため、比較的速いです。
通常のフォーマット:完全なデータ消去を伴うため、処理に時間がかかります。
2. データの消去:
クイックフォーマット:ファイルシステムの参照を削除し、データを完全に消去しますが、物理的には残ります。
通常のフォーマット:データを物理的に消去し、復元が難しくなります。
クイックフォーマットは手軽で速やかな初期化手法ですが、データ復元の可能性が残ります。通常のフォーマットはより徹底的なデータ削除が行われますが、その分処理に時間がかかります。