データ救出!HDDから異音がする【2つの状況別の対処法】
データ損失は痛手。HDDから異音がすると、即座の対応が求められます。この記事では、状況に応じて2つの異なる対処法をご紹介します。冷静に対処し、大切なデータを守りましょう。
「外付けHDDから異音がしてパソコンに認識されません。症状としては、電源を入れると異音がします。音はカチカチとかではなく、なんとも言い表しにくい音で、しばらくすると鳴り止むのですが、HDDが動いてるような様子がありません。このような場合、修理は可能でしょうか?もし、無理な場合データだけでも取り出せる事はできるのでしょうか?」
ハードディスクは、重要なデータを保存および転送するための一般的なストレージデバイスです。大量のストレージスペースを提供し、データを安全に格納することができます。
しかし、ディスクには問題が発生することがあります。カタカタのような異音がするのはそのうちの一つです。この問題をよりよく理解するために、まずハードディスクの構造を知る必要があります。
ハードディスクは、主に磁気ディスクと磁気ヘッドの2つの部分で構成されています。磁気ディスクは1分間に何千回も回転します。動作中にハードディスクはそれに応じて振動します。
磁気ヘッドは磁気ディスク上で読み書き操作を行います。時には、ハードディスクが高速でデータを読み書きしているためにカタカタ音が聞こえることがあります。
しかし、ハードディスクが常に異音がする場合、これは通常良い兆候ではありません。この場合に、すぐにHDDの使用を停止することが最善です。
ハードディスクに何らかの問題がある可能性があるので、デバイスをチェックしてもらい、データ復旧を実行する必要があります。このまま放っておくと、遅かれ早かれハードディスクは動かなくなり、データ復旧には手遅れになります。
HDDから異音がする原因は?
HDDから異音がする原因はさまざまです。いくつかは修理可能ですが、他の場合はHDDの故障につながる可能性があります。HDDが異音がする主な原因は次のとおりです。
- データケーブルが損傷している。データケーブルが損傷すると、正確で安定したデータの転送が妨げられ、磁気ディスクが高速で回転しなくなり、異音がします。
- 物理的な損傷。これはHDDから異音がする一般的な原因です。HDDにわずかな衝撃を与えただけでも、磁気ヘッドがずれてしまうことがあります。
- プリアンプが壊れている。プリアンプは、アナログ信号を増幅し、音源からの信号を適切に処理して本体のアンプに送る役割を果たします。プリアンプが故障すると、信号の増幅や処理が正しく行われず、音に歪みやノイズが生じることがあります。
- 破損したシステムエリア。システムエリアは、HDDの動作に必要な情報を格納している重要な領域で、この領域が損傷するとHDDの正常な動作に影響を与えることがあります。
異音のするHDDからデータを復旧する方法
問題が出る原因を知った上で、このパートでは異音のするHDDからデータを取り出す方法についてご案内します。通常、HDDから異音がするのはHDDの故障の兆候です。異なる状況に対して異なる解決策が必要です。
異音のするHDDからデータを取り出す前に、HDDのデータを保護するためのいくつかのヒントに注意する必要があります:
- HDDを叩かないでください
- HDDを冷凍庫に入れないでください
- HDDを開けようとしないでください
- ただちにHDDの使用を停止してください
- 信頼性のあるデータ復旧ソフトを選択してください
- データ復旧サービスに相談してください
状況A:HDDは異音がしているがまだ動作している
ハードディスクが異音がしているがまだ動作している場合は、すぐに使用を停止し、専門的なデータ復旧ソフトを使用してデータを最大限に取り出します。
信頼性の高い、無料で使えるデータ復旧ツール-MyRecoverで、異音のするHDDから失われたデータを復旧してみましょう。3ステップだけで、スキャンから復旧まで完了できます。初心者でも気軽に使えます。
- 高い復旧率で、迅速に失われたファイルを取り戻すことができます。
- 様々な原因によるデータ損失に対応:システムクラッシュ、誤削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染などによって失われたデータを復旧できます。
- 複数のファイル形式をサポート:jpg、png、mp4、avi、mov、doc、xlsx、ppt、pdf、zip、rarなど200種類以上のファイルの復元をサポートしています。
- ハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が可能です。
- 互換性が高い:Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応しています。また、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。
ステップ 1. 上のボタンをクリックし、MyRecoverをダウンロードし、インストールして起動します。失われたファイルやフォルダが元に保存されていたパーティションまたはボリュームを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なデータをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル名を覚えている場合、検索バーで直接検索することができます。
- 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
- 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
- サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。
ステップ 3. 復元したいファイルおよびフォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
状況B:HDDが異音がして認識しない(起動しない)
HDDから異音がして、パソコンに認識されない場合は、ケースAよりも深刻な可能性があります。次の可能な方法を試して、異音のするハードディスクを修理し、ハードディスクからデータを取り出しましょう。
🚩方法1. HDDの接続を確認する
- 接続ケーブルが損傷していないか確認してください。
- 電源ケーブルが緩んでいないか確認してください。HDDの電源ケーブルを抜き差しして再接続してみてください。
- もし外付HDDから異音がする場合は、接続ケーブルが互換性があるかどうかを確認する必要があります。例えば、USB 2.0ケーブルを使用してUSB 3.0の外付けHDDを接続しているかもしれません。
🚩方法2. 異音のするHDDを別のパソコンに接続する
異音のするHDDを別のパソコンに接続してみてください。内蔵HDDの場合は、USB変換ケーブルを使用して外付けHDDとして他のパソコンに接続することができます。
🚩方法3. 異音のするHDDを冷やす
HDDが過熱すると、異音がすることがあります。そのため、HDDを冷やしてみることができます。パソコンの使用を停止し、ファンを清掃してください。特に夏場はHDDを冷やすために追加のファンを設置することができます。HDDが再び動作すると、すぐにデータを他のディスクにクローンするかバックアップする必要があります。
🚩方法4. 修理専門店に頼む
損傷が深刻で、自分で修理できないと思っている場合は、修理専門店に相談することをお勧めします。修理専門店は、ハードディスクドライブやデータ復旧に関する専門知識と経験を持っています。異音の原因を正確に特定し、適切な修理手順を実施することが期待できます。また、修理の際にもデータの喪失が最小限に抑えられるように作業を行います。
オススメ:HDD全体をクローンしてデータを守る
異音がするHDDがまだ使用可能な場合は、中にあるデータを可能な限り早く別の正常なHDDにクローンすることをお勧めします。なぜなら、この問題のあるHDDはいつでも起動できない可能性があるからです。クローンで、データ損傷を最小限に抑えるし、システムの再インストールやデータ転送などの手間を省きます。
ここでは、1億人のユーザーに愛用されているクローンソフトAOMEI Backupper Professionalを使用して、異音のするHDD全体を別のHDD/SSDにクローンする方法をご案内します。
このソフトを使用して、大容量HDDを小容量HDD/SSDに移行することが可能です。クローンした後、クローン先のディスクからPCを直接起動できます。その後、いつでもデータ損失を心配する必要がありません。
ステップ 1. AOMEI Backupperをダウンロードし、インストールして開きます。「クローン」→「ディスククローン」をクリックします。
ステップ 2. 異音がするHDDをソースディスクとして選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 3. ターゲットディスを選択します。
ステップ 4. ニーズに応じて下のオプションでクローンをカスタマイズします。すべての設定を確認し、問題がなければ、「開始」をクリックします。
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パーティションを編集:クローン先のディスクはクローン元のHDDより大きい場合、容量を最大限に活用するには、この機能でパーティションのサイズを調整できます。クローン完了後、クローン先のディスクに使えない未割り当て領域がないことを確保できます。
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SSD 4Kアライメント:ターゲットディスクがSSDの場合、このオプションにチェックを入れると、クローン完了後、SSDの読み書き速度を向上させることができます。
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セクター単位のクローン:HDDの1:1複製を作成します。空白セクターや不良セクターを含む、すべてのセクターをクローンします。*「パーティションを編集」と同時に使えません。クローン先のディスクは容量がクローン元のHDDと同じまたはより大きい必要があります。
最後に
この記事では、2つの状況に分けて異音がするHDDからデータを復旧する方法と、HDDを修復する方法についてご紹介しました。問題がそれほど深刻ではない場合、自力でデータを取り出して修復してみることができます。HDDの問題が深刻である場合、データ復旧サービスに頼むことをお勧めします。さもなければ、より深刻なデータ損失を引き起こす可能性があります。
問題を修復できたら、ぜひ重要なデータを定期的に他の安全な場所(外付けHDDやクラウドストレージなど)にバックアップしてください。なぜなら、バックアップを除く、高価なデータ復旧サービスでも失われたデータを必ず復旧できることを保証できないからです。
方法5選|Windows11で特定のフォルダをバックアップする完全ガイド
*Windows 10でも有効です。