故障したM.2 SSDを修復し、そこからデータを復旧・取り出す方法
この記事では、故障したM.2 SSDを修正し、そこからデータを取り出す・復旧する方法について詳しくご紹介します。また、データ損失の予防のためのヒントもご提供します。興味のある方、ぜひご覧ください。
故障したM2 SSDからデータを復旧することは可能か?
現在、ほとんどのデスクトップパソコンやノートパソコンには、M.2 SSDなどのドライブが搭載されています。SSDは従来のHDDよりも高速で、消費電力が少なく、性能も優れています。SSDはHDDよりも耐衝撃性が高いですが、さまざまな理由でデータを失う場合もあります。
「M.2 SSDが故障したようで、重要なデータを取り出すことができません。Windows 10のノートパソコンで使用しています。この故障したM.2 SSDからデータを復元する方法はありますか?」
実は、物理的に損傷していない限り、故障したM.2 SSDからデータを復旧することは可能です。
パート1. 故障、障害、またはクラッシュしたM.2 SSDを修復する方法
このパートでは、まず故障したM.2 SSDを修復する方法を4つご紹介します。
修復方法1. パワーサイクルを試す
SSDのデータ破損や損失を引き起こす停電が発生した場合、パワーサイクルを使用することで問題を解決できる場合があります。
ステップ 1. M.2 SSDのデータケーブルを抜きます。電源を入れ、30分間放置します。そして、30分後、電源を切ます。
ステップ 2. 30秒待ってから電源を入れ直します。さらに30分間ドライブの電源を入れたままにします。再び電源を切り、30秒間待ちます。
すべてがうまくいけば、ケーブルを接続した後、SSDは使用可能な状態になります。
修復方法2. M.2 SSDのファームウェアを更新する
SSDの動作が不安定な場合は、ファームウェアを更新し、ドライブの回復を試してみてください。更新中に中断や停電が起こらないように注意してください。
ステップ 1. 「Win」+「X」キーを押して、「デバイスマネージャー」を開きます。
ステップ 2. 「ディスクドライブ」を展開します。次に、SSDを右クリックして「プロパティ」を選択します。
ステップ 3. 「詳細」タブで、「ハードウェア ID」を選択し、「OK」をクリックして変更を保存します。
修復方法3. M.2 SSDのドライバーを更新する
古いドライバーは、データへのアクセスに問題を引き起こし、読み取り/書き込み性能に影響を与える可能性があります。SSDは、書き込みに時間がかかると故障する可能性が高くなります。
これを修正するには、デバイスドライバを最新のものに更新してください。SSDを最新の状態に保持することは、スムーズなパフォーマンスを確保し、データを保護するために重要です。
ステップ 1. 「Win」+「X」キーを押して、「デバイスマネージャー」を開きます。
ステップ 2. 「ディスクドライブ」を展開します。次に、SSDを右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。
ステップ 3. 「ドライバーを自動的に検索する」を選択します。しばらくお待ちください。
修復方法4. CHKDSK.exeを使用して破損したファイルシステムを修復する
SSD上のファイルシステムの問題や不良セクタなどの問題が発生した場合、CHKDSKを使用すると効果的です。
ここでは、ユーザーフレンドリーなGUIを備えた無料のパーティションマネージャ「AOMEI Partition Assistant Standard」のCHKDSK.exeを使用してパーティションをチェックし、エラーを修復する方法をご案内します。
起動しないSSDからデータを回復する場合は、AOMEI Partition Assistant Standardでブータブルメディアを作成してください。
ステップ 1. このフリーソフトをPCにダウンロードしてインストールします。
ステップ 2. AOMEI Partition Assistantを起動します。故障したドライブを右クリックし、「詳細処理」→「パーティションをチェック」を選択します。
ステップ 3. 「chkdsk.exeを実行してパーティション上のエラーをチェックし、修正します。」を選択し、「はい」をクリックします。
パート2. 故障したM.2 SSDからデータを取り出す・復旧する方法
方法1. 壊れたM.2 SSDを他の動作するPCに接続してデータを取り出す
PCが起動しない場合、M.2 SSDが故障しているかブートパーティションが削除されている場合、壊れたSSDをPCから取り出して他の動作するPCに接続することで、重要なデータを取り戻すことができます。ただし、ハードウェアの取り扱いには注意が必要です。
この方法は、故障したPCからファイルを回復するのにも役立ちます。
ステップ 1. ドライバを使用してパソコンを開け、壊れたM.2 SSDを取り出します。
ステップ 2. USB 3.0接続ケーブルを使用して、このSSDを外付けHDDとして接続します。
» PCが2台目のHDDの取り付けをサポートしている場合は、PCに電源を入れ、「F2」または「Del」キーを連打し、BIOSに入ります。次に、矢印キーで「Advanced」→「IDE Configuration」→「Configure SATA」に移動し、「Enter」キーを押して「AHCI」を選択します。最後に、「F10」キーを押して変更を保存します。
その後、SSDのデータをPCまたはUSBメモリに転送することができます。
方法2. データ復旧ソフトで故障したM.2 SSDから消えた/削除されたデータを復旧する
M.2 SSDから削除されたデータを復旧することができますか?心配しないで、それは可能です。
無料で使えるデータ復旧ソフト「MyRecover」を使用して、わずか3ステップで、M.2 SSDから完全に削除された/消えたデータを簡単かつ迅速に復元することができます。
- 高い復旧率で、迅速に失われたファイルを取り戻すことができます。
- 異なるストレージデバイスのデータ復元に対応:内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリから失われたデータの復旧をサポートしています。
- 様々な原因によるデータ損失に対応:誤削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染などによって失われたデータを復旧できます。
- 複数のファイル形式をサポート:jpg、png、mp4、mov、doc、xlsx、ppt、pdf、zip、rarなど1000種類以上のファイルの復元をサポートしています。
- ハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が可能です。
- 互換性が高い:Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応しています。また、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。
上のボタンをクリックし、この強力なソフトをダウンロードしてインストールし、次の手順に従って故障したM.2 SSDからデータを取り戻しましょう。
ステップ 1. MyRecoverを開きます。復旧したいデータが保存されていたドライブを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なデータをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名を覚えている場合、検索バーで直接検索することができます。
- 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
- 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
- サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。
ステップ 3. 復元したいデータを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
おまけ:M.2 SSDのデータをよりよく保護する方法
重要なデータの安全性を確保するために、無料のWindowsバックアップソフト「AOMEI Backupper Standard」を使用して重要なファイルのバックアップを定期的に作成するのをお勧めします。バックアップがあれば、M.2 SSDのデータがどんな原因で失われても、簡単に復元することができます。
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ディスク/システム/パーティション/ファイルバックアップをサポートしています。
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自動バックアップに、毎日/毎週/毎月など、5つのモードが無料で利用可能です。
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バックアップの圧縮、変更された部分のみバックアップする増分バックアップなど高度なバックアップ機能をサポートしています。
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内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリ、CD/DVD、クラウドドライブ、NAS、共有フォルダなどを保存先として設定できます。
ステップ 1. AOMEI Backupper Standardをダウンロードしてインストールします。「バックアップ」→「ファイルバックアップ」を選択します。
ステップ 2. 「ファイルを追加」または「フォルダを追加」をクリックしてバックアップしたいファイルおよびフォルダを選択します。その後、保存先を選択します。
ステップ 3. 「スケジュール」をクリックし、ニーズに応じて自動バックアップの頻度をデイリー(毎日)/ウィークリー(毎週)/マンスリー(毎月)/イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)/USB挿入に設定し、「はい」→「開始」をクリックします。
- オプション:バックアップの圧縮レベル/分割/暗号化、バックアップ完了後のメール通知を設定することができます(暗号化はAOMEI Backupper Professionalで利用可能)。
- バックアップスキーム:フル/増分/差分バックアップと古いバージョンのバックアップの自動削除を設定することができます。バックアップの保存先に十分な空き容量があることを確保したい方は、バックアップの自動削除の有効化がおすすめです(差分バックアップとバックアップの自動削除はAB Proで利用可能)。