方法9選|未保存/上書き保存された/削除したエクセルファイルを復元
Windows 10/11で保存していない・削除した・上書き保存されたエクセルファイルを復元したいのですか?この記事では、この3つの状況でエクセルファイルを復元する方法を詳しく紹介します。興味のある方、ぜひ読み進めてください。
ユーザー事例:保存していないエクセルファイルを復元できるのか?
多くのユーザーには、Microsoft Excelは仕事に欠かせないツールの1つで、作業文書や財務データ、その他の重要な表を作成するのに最適なソフトです。
しかし、ほとんどのユーザーは下のケースのように、Excelを使用する時、ファイルを保存せずに終了したり、重要なファイルを誤って削除したりしたことがあるでしょうね。
エクセルにて作業していたところ保存をせずに閉じてしまいました。閉じる前の状態に復元する方法ってありますか??
--YAHOO!!知恵袋からの質問
心配しないで!答えは「YES」です。この記事では、Windows 10/11で保存していない、削除した、または上書き保存されたエクセルファイルを復元する方法を9つご紹介します。重要なエクセルファイルを復元する必要がある方、ぜひ続けてご覧ください。
保存していないExcelファイルを復元する方法
ここでは、保存していないエクセルファイルを復元する4つの方法をご案内します。誤って削除したエクセルファイルを復元したい場合、次の部分にスクロールダウンしてください。
方法1. 「保存されていないブックの回復」機能を使用する
ステップ 1. 保存していないExcelファイルを開きます。「ファイル」タブをクリックし、「情報」→「ブックの管理」→「保存されていないブックの回復」をクリックします。
ステップ 2. 復元可能な未保存エクセルファイルがすべて表示されます。復元したいバージョンを選択し、「開く」をクリックします。
ステップ 3. 「名前を付けて保存」ボタンをクリックし、ファイルを好きな場所に保存します。
方法2. 一度も保存したことのないエクセルファイルを復元する
ステップ 1. Excelを起動し、新規ブックを作成して「ファイル」タブ→「開く」→「保存されていないブックの回復」をクリックします。
ステップ 2. 復元したいExcelファイルを選択してダブルクリックで開き、「名前を付けて保存」をクリックして保存します。
方法3. 以前に保存したエクセルファイルを復元する
ステップ 1. 以前に保存していないエクセルファイルを開きます。すると、左側に「ドキュメントの回復」が表示されます。
ステップ 2. 「ドキュメントの回復」にある復元したいバージョンがあるかどうかを確認します。見つけたら、そのファイルの右側にある「▼」ボタンをクリックして「名前を付けて保存」を選択して保存します。
方法4. 自動回復用ファイルの場所から保存していないエクセルファイルを復元する
ステップ 1. 保存していないExcelファイルを開きます。「ファイル」タブ→「オプション」を選択します。
ステップ 2. 「保存」タブをクリックします。そして、「自動回復用ファイルの場所」を確認し、コピーします。
ステップ 3. 「エクスプローラ」にコピーした場所を貼り付け、そこに移動します。復元したいエクセルファイルがあるかどうかを確認します。見つけたら、ダブルクリックして開き、保存します。
削除したExcelファイルを復元する方法
Excelファイルを削除した後、自動的にごみ箱に保存されます。したがって、削除したエクセルファイルを復元したい場合、まずごみ箱を確認してください。
ごみ箱にもない場合、Windows File Recoveryまたは専門的なファイル復旧ソフト-MyRecoverを試してみてください。
方法1. ごみ箱から削除したExcelファイルを復元する
削除したファイルをごみ箱から復元するのはとても簡単です。以下のステップに従って、削除したExcelファイルを復元しましょう。
ステップ 1. デスクトップ上の「ごみ箱」アイコンをダブルクリックして開きます。
ステップ 2. 復元したいExcelファイルを検索または手動で見つけて、右クリックし、「元に戻す」をクリックします。これで、ファイルは元の場所に復元されます。
方法2. Windows File Recoveryで完全に削除したExcelファイルを復元する
Windows File Recovery(Windowsファイル復元)は、2020年にMicrosoftがリリースした無料のデータ復元ツールで、パソコン上で削除したファイルや失われたファイルを復元するのに役立ちます。異なるファイルシステムでファイルを復元するために3つのモードを提供し、異なるファイル損失の状況に対応できます。
- デフォルトモード:既定のモードで、特に指定しなければこのモードで復元します。
- セグメントモード:デフォルトモードとは別の方法で復元します。
- シグネチャーモード:デフォルト、セグメントモードとは違う方法を使って復元します。小さいファイルの復元はできません。
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「Q」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. 「Windows File Recovery」で、自分の状況に応じて次の構文に基づいたコマンドラインを入力します。
winfr source-drive: destination-drive: [/モード] [/スイッチ]
例えば、削除したExcelファイルをEドライブからDドライブへ復元するには、次のように入力します:
winfr E: D: /regular /n *.excel
- ★ 説明:
- /n:ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。
- *:ファイルの種類をフィルタリングします。
方法3. MyRecoverで完全に削除したExcelファイルを復元する
コマンドラインに苦手な方は、サードパーティー製のデータ復旧ソフト-MyRecoverの使用をお勧めします。このソフトは、インターフェースが直感的で、操作もシンプルで、いくつかのクリックだけで削除したExcelファイルを簡単に復元するができます。また、次のようなメリットがあります:
- Word、PPT、Excel、写真、ミュージック、動画、電子メール、Webページ、圧縮ファイルなど、200以上の種類のデータを復元することができます。
- 削除、フォーマット、システムクラッシュなどの原因によるデータ消失に対応することができます。
- 内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカードからのデータ復元をサポートしています。
- 削除されたファイルの元のパス、ファイル名、形式を取得することができます。
- Windows 11、10、8、7、Windows ServerのNTFS、FAT32、exFAT、ReFSに対応しています。
ステップ 1. MyRecoverをダウンロードし、インストールして起動します。マウスを削除したエクセルファイルが元に保存されていたパーティションに移動し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。削除したエクセルファイルをより早く見つけるために、「フィルタ」をクリックし、「種類」を「ドキュメント」に設定します。あるいは検索ボックスで拡張子「.xlsx」またはファイル名を入力して検索します。
ステップ 3. 復元したいファイルを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
上書き保存されたExcelファイルを復元する方法
上書き保存されたExcelファイルを以前のバージョンに戻したい場合、ファイル履歴またはOneDriveを使用することができます。
方法1. エクセルファイルを以前のバージョンに復元する
ファイル履歴は、ライブラリー、アドレス帳、お気に入り、およびデスクトップに保存されているデータを自動的にバックアップできる機能です。この機能によって、これらのフォルダに保存しているエクセルファイルを以前のバージョンに復元することができます。しかし、前提条件はそのバージョンを保存する前に、ファイル履歴がすでに有効になっている必要があります。
ステップ 1. 「Windows」+「S」キーを押して、検索ボックスに「ファイル履歴でファイルを復元」と入力し、検索結果から「ファイル履歴でファイルを復元」開きます。すると、すべての復元できるバックアップが表示されます。
ステップ 2. 「<」ボタンをクリックして、バックアップが作成された時点に基づいて復元したいバージョンのエクセルファイルを含むバックアップを確認します。エクセルファイルの親フォルダをダブルクリックして開きます。
ステップ 3. そのエクセルファイルを右クリックし、「レビュー」を選択します。
ステップ 4. 復元したいバージョンであることを確認したら、「復元」ボタンをクリックしてエクセルファイルを元の場所に復元します。
方法2. OneDriveで上書き保存されたExcelファイルを復元する
このエクセルファイルがOneDriveに同期されている場合、OneDriveを使用して以前のバージョンに復元することができます。
ステップ 1. Webサイト版のOneDriveにアクセスしてサインインします。以前のバージョンに復元したいExcelファイルを見つけて右クリックし、「バージョン履歴」を選択します。
ステップ 2. 更新日時、編集者、サイズから復元するExcelファイルのバージョンを確認し、復元したりダウンロードしたりすることができます。
おまけ:Excelファイルの紛失を防止する方法
エクセルファイルがまた紛失することを避けるために、次の方法でエクセルファイルを保護する必要があります。
方法1. 自動保存と自動復元を有効にしてExcelファイルを保護する
ステップ 1. あるExcelファイルを開きます。「ファイル」→「オプション」を選択します。
ステップ 2. 「オプション」で「保存」をクリックします。「次の間隔で自動回復用データを保存する」と「保存しないで終了する場合、最後に自動回復されたバージョンを残す」が両方ともチェックされていることを確認します。
- ✍ 注意:
- 「次の間隔で自動回復用データを保存する」の既定の時間間隔は10分です。ニーズに応じてより短い時間や長い時間に変更することができます。
- Excelのバージョンによって、自動保存機能が左上にあります。オフになっている場合は、クリックしてオンにすることができます。
方法2. Excelファイルのバックアップを作成する
ステップ 1. バックアップを作成したいExcelファイルを開きます。「ファイル」→「名前を付けて保存」→「参照」をクリックします。
ステップ 2. 「ツール」をクリックします。次に、ドロップダウンメニューから「全般オプション」を選択します。
ステップ 3. 「バックアップファイルを作成する」オプションをチェックし、「OK」をクリックして確認します。すると、このエクセルファイルのコピーが同じフォルダーに保存されます。
まとめ
この記事では、保存していない・削除した・上書き保存されたエクセルファイルを復元する方法を9つご紹介しました。自分の状況に応じて方法を選択することができます。
また、重要なエクセルファイルをよりよく保護したい場合、強力なバックアップ&復元フリーソフト-AOMEI Backupper Standardを使用して自動的にバックアップすることができます。毎回Excelで手動でバックアップする手間を省けるだけでなく、バックアップし忘れも回避できます。今すぐダウンロードし、あなたのドキュメントを守りましょう!