フォーマットしたパーティション/ドライブを復元するには?
パーテイションを誤ってフォーマットしてしまいました!中のデータを復元することが可能でしょうか?慌てないでください!この場合に、データを取り戻す可能性があります。この記事では、その方法を3つご紹介します。また、削除した/失われたパーテイションを復旧する方法もご説明します。ぜひ読み進めてください。
ユーザー事例:誤ってパーティションをフォーマットしました
外付けハードドライブのパーティションを誤ってフォーマットし、貴重な写真を含むすべてのファイルが消えてしまいました。このフォーマットされたパーティションはまだ上書きされていないため、どのようにしてフォーマットを元に戻し、すべてのファイルを復元できるでしょうか?
フォーマットしたパーティションからデータを復元することは可能なのか?
Windowsでパーティションをフォーマットすると、Windowsはルートディレクトリとファイル割り当てテーブルのファイルエントリのみを削除します。ファイルやフォルダは完全に消去されませんが、まだパーティション上には存在し、ただアクセスできないだけです。
フォーマットされたパーティションからデータを復元することは可能ですが、失われたデータをできるだけ復元するためには、次の指示に従ってください。
- フォーマットされたパーティションに新しいデータを保存しないでください。
- フォーマットされたパーティションを再フォーマットしないでください。
- フォーマットされたドライブのパーティションテーブルを再構築しないでください。
- フォーマットされたドライブ上でCHKDSK.exeを実行しないでください。
フォーマットしたドライブを無料で復元する方法
このセクションでは、Windows 11/10/8/7でフォーマットしたパーティション/ドライブからデータを復元するための3つの方法についてご紹介します。データを簡単に復元したい方は、1番目の方法をお勧めします。後の2つの方法がコマンドラインツールを使用するので、パソコンに詳しい方により適しています。
方法1. 直感的なGUIを搭載したデータ復旧ソフト-MyRecoverを使用する
MyRecoverは、Windows 11/10/8.1/8/7およびWindows Server向けに設計された無料で使えるデータ復旧ソフトです。わかりやすくて直感的なグラフィックユーザーインターフェース(GUI)を備えており、初心者でも簡単に操作できます。3つのステップだけで、フォーマットしたドライブからデータを迅速に復旧することができます。
- 高い復旧率で、迅速に失われたファイルを取り戻すことができます。
- 異なるストレージデバイスのデータ復元に対応:内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリから失われたデータの復旧をサポートしています。
- 様々な原因によるデータ損失に対応:誤削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染などによって失われたデータを復旧できます。
- 複数のファイル形式をサポート:jpg、png、mp4、mov、doc、xlsx、pdf、zip、rarなど1000種類以上のファイルの復元をサポートしています。
- ハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が可能です。
- 互換性が高い:NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。
上のボタンをクリックし、MyRecoverをダウンロードし、インストールして次の手順に従ってドライブからデータを復旧しましょう。
ステップ 1. MyRecoverを起動します。マウスをフォーマットされたパーティションまたはドライブに移動し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なデータをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
- 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
- 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
- サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。
ステップ 3. フォーマットしたパーティションから復元したいファイルおよびフォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverを製品版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
方法2. 強力なオープンソースのデータ復旧ソフト-TestDiskを使用する
TestDiskは、強力なオープンソースのデータ復旧ソフトウェアで、フォーマットしたパーティションから失われたデータを復旧することができます。Windows、Mac、Linuxで使用できますが、コマンドラインインターフェイスであるため、多くのユーザーにとって複雑になる場合があります。
ステップ 1. TestDiskをダウンロードして実行し、「Enter」キーを押します。
ステップ 2. 矢印キーで「Create(作成)」オプションを選択して「Enter」キーを押します。TestDiskによってPCに接続されたすべてのハードドライブがスキャンされます。
ステップ 3. その後、すべてのハードドライブがリストされ、矢印キーを使用してフォーマットされたパーティションを含むディスクを選択し、「Enter」キーを押して確認します。
ステップ 4. 自分の状況に応じてパーティションテーブルのタイプ(MBRの場合、Intelを選択します。GPTの場合、EFI GPTを選択してください。)を選択し、「Enter」キーを押して続行します。
「スタート」ボタンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。クローン先のディスクとクローン元のディスクを右クリックし、「プロパティ」→「ボリューム」タブをクリックし、「パーティションのスタイル」でディスクのパーティションスタイルを確認します。
ステップ 5. 「Analyze(解析)」を選択し、「Enter」キーを押してTestDiskが選択したハードドライブのパーティション構造を解析します。
ステップ 6. 解析が完了したら、「Quick Search(高速検索)」オプションを選択してドライブをスキャンします。
ステップ 7. これでドライブ上の失われたファイルが表示されます。回復したいファイル/フォルダに移動し、コピーするために「C」キーを押します。
ステップ 8. 復旧するデータの保存先を選択し、「Y」を押してコピーを開始します。
コピーが完了したら、「Copy Done(コピーが完了しました)」というメッセージが表示されます。
方法3. Microsoftから開発したデータ復旧ツール-Windows File Recoveryを使用する
Windows 10 バージョン2004以降のバージョンを実行している場合、MicrosoftがリリースしたコマンドラインツールであるWindows File Recoveryを使用して、フォーマットされたパーティションからデータを復旧できます。
ステップ 1. Microsoftストアで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. Windows File Recoveryの基本的なコマンドが次のとおりです。
winfr [ソースドライブ]: [ターゲットドライブ]: [/モード] [/スイッチ]
- ソースドライブ:失われたファイルが元に保存されていた場所(ここでは、フォーマットしたドライブ/パーテイションです)
- ターゲットドライブ:回復したファイルを保存する場所*ソースドライブと同じ場所に設定しないでください。
- モード:ファイルシステムとデータ損失の状況に応じて選択するもの
- スイッチ:スキャン範囲を絞る
次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。
①. モードを選択するために、まずフォーマットしたドライブのファイルシステムを確認する必要があります:「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。フォーマットしたドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択してそのファイルシステムを確認します。
②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう:
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト(Default mode) |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
例えば、フォーマットしたDドライブから「photos」フォルダをEドライブに復元する場合は、「winfr D: E: /segment /extensive /n \photos\ 」を入力して「Enter」キーを押して実行します。
ステップ 4. そして、「y」と入力し、スキャンおよび復元を行います。
ボーナスのヒント:Windows PCで削除/失われたパーティションを復旧する方法
パーティションをフォーマットした後のデータの復旧方法をすでに知っています。パーティション全体を失ったまたは誤って削除した場合はどうすればよいでしょうか?
このセクションでは、専門的なパーティション復旧ソフト-AOMEI Partition Assistant Professionalを使用して、削除/失われたパーティションとその中のデータを復旧する方法を詳しくご紹介します。続けてお読みください!
ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをダウンロードし、インストールして開きます。「復元」→「パーティションを復元」をクリックします。
デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。
ステップ 2. 失われたパーティションが元にあったディスクを選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 3. 「高速スキャン」を選択し、「次へ」をクリックします。*高速スキャンを使用して削除されたパーティションを見つけない場合は、完全スキャンを試してください。
ステップ 4. 復元したいパーティションを選択し、「続行」をクリックして復元します。復元完了後、「ディスクの管理」または「エクスプローラ」でパーティションが復元されたかどうかを確認できます。
まとめ
大切なデータが保存されているパーティション/ドライブを誤ってフォーマットしたり削除したりした場合、どうすればよいでしょうか?この記事では、フォーマットしたパーテイション/ドライブからデータを回復する方法および、失われたパーティションを復旧する方法についてご紹介しました。お役に立てれば幸いです。
しかし、高価なデータ復旧サービスでも、失われたデータ/パーテイションを必ず復旧できることを保証できません。したがって、データを損失から守るために、ディスク全体または重要なファイルを定期的にバックアップする必要があります。こうすれば、大切なデータがどんな原因で失われても、簡単かつ迅速に復元することができます。
方法5選|Windows11で特定のフォルダをバックアップする完全ガイド
*Windows 10でも有効です。