CMDでUSBメモリ上の隠しファイルを表示させる方法
CMDでUSBメモリから隠しファイルを表示させる方法とは?この記事では、その方法を詳しくご紹介します。また、USBメモリからファイルを復元する方法も説明するので、記事で紹介する方法で隠しファイルが表示されなかった場合に試してみることができます。
隠しファイルについて
隠しファイルは、コンピュータやデジタルストレージデバイス上に存在するが、通常のファイルシステムビューアやエクスプローラーなどでは表示されないファイルです。これらのファイルは、一般的に操作や設定を行うために使用されるシステムファイルや、ユーザーが意図的に非表示にしたいファイルなどが含まれます。
しかし、時々、このような隠しファイルを使用する必要があります。なら、このような場合に隠しファイルを表示させるにはどうすればよいでしょうか?
この記事では、USBメモリ上の隠しファイルを表示させる方法を例にして説明します。興味のある方、ぜひ続けてご覧ください。
CMDを使用してUSB内の隠しファイルを表示させる方法
attribコマンドは、Windowsオペレーティングシステムにおいて、ファイルやディレクトリの属性を変更するためのコマンドラインユーティリティです。「attrib」は「attribute(属性)」の略です。このコマンドを使用してUSBメモリ上の隠しファイルを表示させることができます。詳細については読み進めてください。
ステップ 1. 隠しファイルを保存しているUSBメモリをPCに接続します。PCに認識されることを確認します。「スタート」アイコンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
ステップ 2. 「コマンドプロンプト」ウィンドウが表示されたら、「attrib -h -r -s /s /d G:\*.*」(「G」をUSBメモリのドライブ文字に置き換えてください)と入力し、「Enter」キーを押して実行します。
ステップ 3. 「エクスプローラ」からUSBメモリを開き、USBメモリ上の隠しファイルが表示されたかどうかを確認します。
USBメモリから削除されたファイルを復元する方法
もし、attribコマンドを使用してファイルが表示されなかったら、ファイルが削除された可能性があります。このパートで紹介する2つの方法で、それらのファイルをスキャンして復元してみることができます。
方法1. Windows File RecoveryでUSBメモリから削除されたファイルを復元する
Windows File Recoveryは、Microsoftが提供するデータ復旧ツールです。このツールは、Windows 10バージョン2004以降で利用可能であり、誤って削除されたファイルや破損したファイルを回復するために使用されます。
Windows File Recoveryは、さまざまなデータストレージデバイス(内部および外部のドライブ)上で動作し、異なるファイル形式(画像、ビデオ、ドキュメント、アーカイブなど)を復元することができます。ただし、ファイルが削除または破損してから時間が経過している場合、復元成功の確率は低くなる可能性があります。
Windows File Recoveryは、コマンドプロンプトを介して操作されます。復元するファイルの場所やファイルの種類などのパラメータを指定し、ツールが指定された条件に一致するファイルを探索します。見つかったファイルは、指定した別の場所に復元することができます。
重要な点として、Windows File Recoveryは専門的な知識を必要とする場合があります。ファイルの復元手順について正確な情報を得るために、Microsoftの公式ドキュメントを参照することが推奨されます。
- ヒント:✎...
- 基本的なコマンドライン:winfr ソースドライブ: ターゲットドライブ: [/選択したモード] [/選択したスイッチ]
- ソースドライブは失われたファイルが元に保存されていた場所(ここでは、USBメモリです)で、ターゲットドライブは復元したファイルの保存先です。
- 復元可能なファイルが新しいデータで上書きされないように、USBメモリを使用し続けません。
- USBメモリをパソコンに接続し、「Win」+「E」を押してエクスプローラを開きます。接続したUSBメモリを右クリックし、「プロパティ」を選択します。そのファイルシステムを確認します。
ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. ファイルシステムを特定した後、モードを選択できます。
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
ステップ 4. ニーズに応じてスイッチを選択します。
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
ステップ 5. 書いてきたコマンドラインを「Windows File Recovery」に貼り付け、「Enter」キーを押して実行します。
例:CドライブからPDFファイルとWordファイルをEドライブに復元したい場合、「winfr C: E: /regular /n *.pdf /n *.docx」と入力して、「Enter」キーを押して実行します。
ステップ 6. 続行するには、「y」を押します。
方法2. MyRecoverでUSBメモリから削除されたファイルを復元する
コマンドラインを入力する際にミスをすることを心配している場合は、直感的なインターフェースが搭載されている専門的なデータ復旧ソフト-MyRecoverを試してみることをお勧めします。
このツールでは、3つのステップだけで、USBメモリ、内蔵/外付けHDD/SSD、SDカードから削除されたWord、PPT、Excel、写真、ビデオ、ミュージック、メール、ZIPファイルなど200種類以上のファイルを復元できます。
この使いやすいフリーソフトは、削除されたファイルの元のパス、ファイル名、形式を保持して復元することができます。Windows 7/8/10/11およびWindows ServerのNTFS、FAT32、exFAT、ReFSに対応しています。
では、次の手順に従ってMyRecoverを使用してUSBメモリから削除されたファイルを復元しましょう。
ステップ 1. MyRecoverを起動します。接続したUSBメモリを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル/フォルダ名を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
- 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
- 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
- サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。
ステップ 3. 復元したいファイルまたはフォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックし、復元するファイルの保存先を選択して復元します。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
まとめ
この記事では、コマンドプロンプトを使用してUSBメモリから隠しファイルを表示させる方法をご紹介しました。同時に、Windows File RecoveryとMyRecoverを使用して削除されたファイルを復元する方法もご説明しました。Windows File Recoveryと比較して、コマンドラインに苦手な方には、インターフェースが直感的で、操作が簡単なMyRecoverのほうがおすすめです。