解決策：Windows10でSSDの起動が遅い

実例：Windows10でSSDの起動が遅い

あなたのWindows 10コンピューターを光速で起動させるためには、SSDにWindows 10をインストールすることを検討すると良いでしょう。長い間、SSDドライブはブートのパフォーマンスでHDDを常に上回ってきました。通常、SSDの正常なブート時間は約20秒で、HDDは45秒です。しかし、SSDをブートドライブに設定しても、Windows 10の起動にはまだ時間がかかるといった人もいます。例えば、30秒から2分かかるといった具合です。

Windows 10のSSDの遅い起動を修正する方法

Windows 10のSSDでの遅い起動は、さまざまな理由に関連しています。コンピューターやラップトップで多くのサービスが実行されている場合、SSDの起動には時間がかかることがあります。この問題は、AHCIドライバーやグラフィックスカード、電源プランにも関連しています。以下に、Windows 10のSSDでの遅い起動を修正するための8つの実行可能な方法を示します。

方法1：AHCIを有効にし、AHCIドライバーを更新する

AHCIは、ソフトウェアがシリアルATA（SATA）デバイスと通信するためのインターフェースを提供するための技術的な標準です。AHCIは、ホットスワッピングやネイティブコマンドキューイング（NCQ）などの高度なSATAの機能を可能にします。

NCQは、SSDとハードドライブがデータリクエストを同時に処理する方法を最適化し、読み書きヘッドの移動を最小限に抑え、AHCIを使用してハードドライブのアクセス時間を高速化します。SSDでは、NCQは大きなファイルの転送のパフォーマンスを向上させます。SSDの遅い起動時間を修正するために、AHCIを有効にし、AHCIドライバーを更新してみてください。

1. タスクバーの検索ボックスで「regedit」と入力し、「レジストリエディター」を開きます。レジストリエディターの左パネルで、以下のキーの場所を参照します。

▶HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\iaStorV

iaStorVキーの右パネルで、Start DWORDをダブルクリックして修正します。AHCIに0を入力し、OKをクリックします。

2. 次に、検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力し、一番上の検索結果をクリックします。

3. AHCIドライバを見つけて右クリックし、メニューから「ドライバーの更新」を選択します。

4. ここで、「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。

5. これで、Windowsは自動的にドライバーの更新を試みます。

方法2：ULPSを無効にする

ULPSは、非プライマリカードの周波数と電圧を低下させるスリープ状態であり、電力を節約しようとします。ULPSの欠点は、パフォーマンスの低下やクロスファイアの不安定性を引き起こすことがあります。この機能を有効にすると、Windows 10のSSDの起動が遅くなることがあります。この問題を修正するために、レジストリエディターでULPSを無効にしてみてください。

1. タスクバーの検索ボックスで「regedit」と入力し、「レジストリエディター」を開きます。

2. 多数のレジストリパスを掘り下げるのを避けるには、「編集」->「検索」に移動し、「EnableUlps」と入力してEnterキーを押します。

3. 次にEnableUlpsをダブルクリックし、その値を0に変更します。

この対処法を行った後、コンピューターを再起動してみてください。少なくとも少し速く起動するはずです。もしWindows 10のSSDの遅い起動問題がまだ解決しない場合は、以下の対策を試してみてください。

方法3：コントロールパネルで電源オプションを変更する

パワープランは、SSDの起動時間にも影響を与えます。ULPSを無効にしてもWindows 10のSSDの起動が遅い場合は、コントロールパネルで電源オプションを変更して起動時間を短縮してみてください。

1. 「Windows」＋「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。「powercfg.cpl」と入力し、「Enter」キーを押して、「電源オプション」ウィンドウを開きます。

2. 「高パフォーマンス」の電源プランが利用可能な場合は、電源プランを「高パフォーマンス」に切り替えます。お使いのPCで「高パフォーマンス」が利用できない場合は、現在の電源プランの横にある「プラン設定の変更」をクリックします。

3. 次に、「詳細な電源設定の変更」をクリックします。「プロセッサの電源管理」を展開し、「最小のプロセッサの状態」と「最大のプロセッサの状態」の両方を100%に設定します。「OK」をクリックして、変更を保存します。

方法4：不要なサービスを起動から無効にする

パソコンとノートパソコンが多くのサービスを実行している場合、SSDの起動に時間がかかることがあります。不要なサービスをオフにして、SSDにクローンした後のWindowsの遅さを修正することを試みることができます。

1. 検索ボックスに「task manager」と入力し、Enterキーを押します。

2. 「スタートアップ」タブを開き、どのプロセスを無効にする必要があるかを確認します。

方法5：高速スタートアップをオンにする

Windows 10の高速スタートアップ機能は、シャットダウン後にコンピューターをより速く起動させることができます。コンピューターをシャットダウンする際、高速スタートアップは完全にシャットダウンする代わりにハイバネーションモードにコンピューターを入れます。Windows 10のSSDで起動時間が遅い場合は、高速スタートアップ機能を有効にして問題を解決できます。

1. Windowsの検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、一番上の検索結果をクリックします。

2. コントロールパネルが開いたら、リストから「電源オプション」を選択します。

3. 左のメニューから「電源ボタンの動作を選択する」を選択します。

4. 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。

5. 「高速スタートアップをオンにする（推奨）」を探し、チェックされていることを確認します。次に、「変更の保存」をクリックします。

この機能が有効になっている場合は、無効にして動作を確認することができます。

注意：高速スタートアップ機能はデフォルトでオンになっています。もし有効になっている場合は、Windows 10のSSDの起動が遅い問題が解決されているかどうかを確認するために、無効にすることができます。

方法6：グラフィックスカードのドライバーをアンインストールする

Windows 10のSSDの遅い起動問題は、グラフィックスカードに関連している場合があります。一部のユーザーは、Windowsの起動時に黒い画面で立ち往生すると報告しています。この問題を修正するために、ユーザーはPCからグラフィックスカードのドライバーをアンインストールすることを提案しています。以下の手順に従って行ってください。

1. デバイスマネージャーを開きます。グラフィックスカードドライバを探し、それを右クリックし、メニューから「デバイスのアンインストール」を選択します。

2. 確認ダイアログが表示されたら、「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します。」をチェックし、アンインストールをクリックします。

ドライバを削除した後、Windowsは代わりにデフォルトのドライバを使用します。デフォルトのドライバは、同じパフォーマンスを提供しない場合がありますので、更新することをお勧めします。

方法7：仮想メモリを調整／増加する

Windows 10では、仮想メモリはRAMに割り当てられたインフリークエントリ使用される修正済みページをハードドライブに一時的に保存するための基本的なコンポーネントです。この方法を使用することで、システムはより頻繁に使用されるプロセスとアプリケーションにより高速な物理メモリを優先的に割り当てることができます。これにより、全体的なパフォーマンスが向上し、システムがメモリ不足になった際のロックアップを防ぐことができます。

ユーザーによると、仮想メモリの量を調整すると、Windows 10のSSDの起動が遅い問題が解決できる場合があります。仮想メモリを手動で調整または増やすには、以下の手順に従ってください。

1. Windowsの検索ボックスに「advanced」と入力し、「システムの詳細設定を表示」を選択します。

2. 「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されます。「詳細設定」タブに移動し、「パフォーマンス」セクションで「設定」ボタンをクリックします。

3. 「詳細設定」タブに移動し、「変更」をクリックします。

4. 「仮想メモリ」ウィンドウが開いたら、「すべてのドライブのページング ファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外し、システムドライブを選択します。

5. 「カスタムサイズ」オプションを選択し、初期サイズと最大サイズをMB単位で設定します。初期サイズを任意の値に設定できますが、最大サイズをお使いのRAMの1.5倍または2倍のサイズ（MB）に設定します。「設定」をクリックし、OKをクリックして変更を保存します。

方法8：AOMEI Backupperを使用してSSDをクローンする

上記の方法を試してもWindows 10のSSDの遅い起動の問題が解決しない場合は、心配しないでください。もう1つの問題は、SSDが4Kにアラインされていないことです。4Kアライメントは、割り当てユニットではなく、ファイルシステムで最小の4KセクタをSSDがデータを保存するために採用できるようにするもので、これによりSSDは最速の速度でデータの読み書きを行うことができます。これはコンピューターの速度にも影響します。

したがって、Windows 10のSSDの遅い起動の問題が発生する場合は、システムをクローンしてSSDドライブを最適なディスククローングソフトウェアを使用して4Kアライメントさせてみてください。AOMEI Backupper Professionalには「SSD 4Kアライメント」機能があり、パーティションの物理セクタオフセットを再割り当てすることができます。これにより、HDDおよびSSDの書き込みと読み取りのパフォーマンスが向上します。

AOMEI Backupperを使用してSSDの4Kアライメントでクローンする方法を学習して、Windows 10のSSDの遅い起動の問題を回避してください。まず、このソフトウェアをコンピューターにダウンロードします。

ステップ 1. AOMEI Backupper Professionalを起動して、左側のパネルで「クローン」をクリックして、「ディスククローン」を選択します。

ステップ 2. Windowsが入った元のハードディスクをソースディスクとして選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ 3. ソースディスクのクローン先パスとしてSSDを選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ 4. 操作概要ページで、「SSD 4Kアライメント」オプションをチェックして、SSDディスクの書き込みと読み取りの速度を向上させます。その他の設定を確認し、「開始」をクリックします。

ヒント：

セクター単位のクローン：デフォルトで、AOMEI Backupperはただディスク上の既存のデータ（使用されたセクタ）をクローンします。もし、ソースディスクのすべてのセクタをクローンしたい場合、使用されているかどうかに関係なく、このオプションを試してください。SSDがソースディスクと同等かそれ以上の大きさであることが必要です。

パーティションを編集：この機能で、コピー先ディスクのパーティションサイズを調整し、クローン後の未割り当て領域を回避することができます。この機能はディスクをより大きなディスクにクローンする場合、非常に便利です。

まとめ

これがWindows 10のSSDの遅い起動問題を解決するためのすべての解決策です。合計8つの解決策が提供されており、異なる状況に応じて適切な解決策を選択してください。

この記事で提供されているディスククローンソフトウェアAOMEI Backupperは、この問題を修正するだけでなく、クローン後に正常にクローンしたハードドライブから起動できることを保証するのにも役立ちます。ダウンロードして試してみてください！