Windows 10でシステムの復元ポイントを修復する方法

この記事では、Windows 10で破損または削除されたシステム復元ポイントを修復または回復する方法についてご紹介します。

Machi

By Machi 最終更新日 2022年08月11日

共有: instagram reddit

システム復元ポイントは何ができる?

システムの復元ポイントでは、特定の日時に重要なデータ(ドライバ、レジストリキー、システムファイル、インストールされているプログラムなど)を復元することができます。コンピュータが起動できない場合にも、セーフモードでシステムを以前の状態に復元することができます。

主にコンピュータの動作や対応が遅くなってしまった問題を解決するために使用されます。また、システムファイルが破損している場合は、作成された復元ポイントを利用してコンピュータを前の日付に復元することができます。インストールされているプログラムが正常に動作しない場合にも、システムの復元ポイントを利用して修復することもできます。

Windows 10のシステム復元ポイントがなくなった?

上述のように、復元ポイントはとても役に立ちます。システムファイルが破損しているか、インストールされているプログラムが正常に動作しないときに、コンピュータの問題を修復できます。しかし、Windows 10でシステム復元ポイントが作成されていないことがあります。ここでは、その理由と解決策をご紹介します。

Windows 10でシステムの復元ポイントが見つからない理由

1 . オペレーティングシステムをアップグレードまたは再インストールします。オペレーティングシステムをアップグレードまたは再インストールする場合、以前のバージョンのWindowsのシステム復元ポイントは、現在のシステムには適用されません。したがって、Windowsは自動的にそれを削除します。

2 . システムの復元は、Windows 10ではデフォルトで無効になっています。Windows 10では、手動で有効にしない限り、システムの復元は既定で無効になっています。システムの復元を有効にする場合のみ、Windows 10で復元ポイントが作成されます。

3 . 復元ポイントを保存する最大の使用量は低いです。最大使用量が低い場合、システムの復元によって古い復元ポイントがクリーンアップされることがあります。したがって、ディスクに復元ポイントを保存するのに十分な空き容量があることを確認する必要があります。

4 . Windows 10では復元ポイントを90日間以上保持することはできません。Windows 7では、復元ポイントを90日間保持できます。Windows 10では、復元ポイントを90日以上保存できません。

5 . ASRock XFast USBのようなUSBターボブースターは、ボリュームシャドーサービスに影響を与えます。コンピュータにASRock XFast USBが搭載されている場合は、復元ポイントを作成する前に削除する必要があります。

6 . ページファイルのデフラグが行われます。ページファイルの最適化を実行した後、コンピュータを再起動して、Windows 10でシステム復元ポイントが作成されていないことがあります。その場合、復元ポイントを再作成する必要があります。

7 . 復元ポイントには破損したファイルがあります。破損したファイルがある場合、復元ポイントは自動的に削除されます。SFC/Scannowを実行して、破損したファイルがあるかどうかを確認することができます。

Windows 10でシステムの復元ポイントを修復する方法

システムの保護を有効にする

ステップ 1. 「コントロールパネル」を表示させて「システムとセキュリティ」⇒「システム」⇒左側のメニューの「システムの保護」を選択します。

ステップ 2. 「システムのプロパティ」の「システムの保護」画面が表示されるので、「保護設定」欄からシステムの復元を有効にしたいドライブを選択し、「構成」をクリックします。

システムの保護を有効にする

ステップ 3. 「システム保護対象」画面が表示されるので、「システムの保護を有効にする」にチェックをつけて、「OK」を選択します。

注意:Windowsは引き続き使用すると、システムの復元ポイントが失われる可能性があります。ディスクに復元ポイントを保存するのに十分な領域があることを確認してください。

最大使用量を変更する

ボリュームシャドウコピーサービスを開始する

ステップ 1. Win + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを呼び出します。

ステップ 2. services.mscと入力して、「サービス」ユーティリティを開きます。

ステップ 3. Volume Shadow Copyサービスが実行していない場合は、右クリックして「開始」を選択します。

ボリュームシャドウサービスを開始する

SRプロパティのトリガーを変更する

ステップ 1. 「タスク スケジューラ」を検索ボックスに入力し、管理者として実行します。

ステップ 2. タスクスケジューラライブラリを展開し、Microsoft > Windows > SystemRestoreを選択します。

SR

ステップ 3. 上部ペインで「SR」という名前のエントリをクリックします。

ステップ 4. 下部ペインの「履歴」タブをクリックして、システムの復元タスク、警告、エラーを記録します。

ステップ 5. SRファイルをダブルクリックし、次に「トリガー」と「編集」をクリックしてトリガーを変更します。

ステップ 6. 条件を指定します。「条件」をクリックし、「次の間アイドル状態の場合のみタスクを開始する」にチェックを入れたり、「コンピューターをAC電源で使用している場合のみタスクを開始する」のチェックを外すことができます。

条件

システムの復元ポイントを失った問題を解決しました。また、コンピュータで新しい復元ポイントを作成する必要があります。

システムの復元ポイントですべての問題を解決できる?

上記のように、システムの復元ポイントを使用して重要なシステムファイルを復元することができますが、以下のことを復元することはできません。
1 . 個人情報を復元することはできません。復元ポイントで復元を実行する時に、文書、写真、またはその他の個人データに影響しません。最近インストールされているプログラムとドライバのみがアンインストールされます。
2 . HDDまたはシステムがクラッシュしたときに、コンピュータを復元することはできません。復元ポイントは、HDDに保存されます。したがって、HDDまたはシステムがクラッシュした場合、復元ポイントも削除されます。

システムの復元ポイントでコンピュータのすべての問題を修復できません。そういう時に、サードパーティ製のバックアップ&復元フリーソフトで、強力なシステムイメージバックアップを作成する必要があります。ここでは、AOMEI Backupper Standardを強くお勧めします。システムイメージを作成するだけでなく、異種ハードウェアまで復元することもできます。

ステップ 1. AOMEI Backupperをダウンロードし、インストールして起動します。

無料ダウンロード Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速

ステップ 2. 「バックアップ」タブの「システムバックアップ」をクリックします。

システムバックアップ

ステップ 3. 「タスク名」を編集できます。そして、バックアップのコピー先パスを選択します。AOMEI Backupperは、コンピュータの起動に関連するシステムパーティションやその他のパーティションを自動的に選択します。したがって、バックアップする必要があるパーティションを手動で選択する必要はありません。

宛先パス

ステップ 4. バックアップの設定を行います。「オプション」「スケジュール」または「スキーム」をクリックして、システムバックアップタスクを好きなように設定できます。

スケジュール

ステップ 5. バックアップの「開始」をクリックします。

補足:ここでは、システムバックアップを作成するもう一つの選択を提供しています。AOMEI OneKey Recoveryを利用して、Lenovo OneKey Recoveryのように、ワンキーで回復パーティションを作成して、システムを回復パーティションにバックアップすることができます。システムに問題が発生した場合に、その回復パーティションのイメージファイルを利用して、システムを簡単かつ高速に復元することができます。より便利で、操作しやすいです。

まとめ

Windows 10システムの復元ポイントに問題がある場合は、上記の解決方法を試して修復することができます。ただし、システムの復元ポイントには、すべてのデータが含まれているわけではありません。HDD故障やシステムクラッシュなどの重大な障害を防ぐためには、AOMEI Backupperでシステムイメージ及びブータブルメディアを作成しておいた方がいいです。

Machi
Machi · この記事を書いた人
Technology会社の編集者としてAOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、映画、音楽、色々なことに趣味があります。