解決済み:ボリュームシャドウコピーサービスエラー

ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)は、Windowsでバックアップやシステムの復元を行う際に非常に重要な役割を果たします。しかし、時にはエラーが発生し、バックアップや復元が正常に行えないことがあります。本記事では、代表的なVSSエラーの解決方法について詳しく解説します。ぜひ続けてご覧ください。

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By Comnena 最終更新日 2024年05月28日

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概要:Windows 11/10/8/7のボリュームシャドウコピーサービスエラー

Cドライブのバックアップを開始しても数分後に『バックアップが失敗しました。ボリュームシャドウコピーサービスの操作に失敗しました。VSSおよびSPPのアプリケーションイベントログを確認してください。(0x807800A1)』というメッセージと共にエラーとなります。記録先のHDDを変えたり『ボリュームシャドウコピーサービスを有効』や『Windowsファイアウォールの無効』『Cドライブのチェック』などを行っても改善しません。数か月前は問題なくシステムバックアップはできていました。詳しい方よろしくお願いいたします。

– YAHOO!知恵袋からの質問

バックアップが失敗しました。ボリュームシャドウコピーサービスの操作に失敗しました。

ボリュームシャドウコピーサービス(VSS、volume shadow copy サービス)とは、マイクロソフトからのWindowsの内蔵セキュリティ機能です。このセキュリティ機能を利用すると、ボリュームをバックアップできます。ボリュームシャドウコピーサービスが停止したら、サービスに依存するコンポーネントがすべて無効になります。

Windows 11/10/8/7でボリュームシャドウコピーサービスエラーが発生した場合、まずVolume Shadow Copyサービスが有効になっているかを確認したり、ファイルシステムをチェックしたりしてください。

Volume Shadow Copyサービスが有効になっているかを確認

手順 1. 「管理ツール」に進みます。

  • Windows 7の場合「スタート」メニュー>「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「管理ツール」をクリックします。

  • Windows 10の場合「スタート」メニュー>「すべてのアプリ」>「Windows システムツール」>「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「管理ツール」をクリックします。
    ※または、「スタート」メニュー>「すべてのアプリ」>「Windows 管理ツール」>「サービス」をクリックし、直接「サービス」に進みます。

  • Windows 11の場合:「スタート」ボタンを右クリックし、「コンピューターの管理」>「サービスとアプリケーション」>「サービス」をクリックします。

手順 2. 管理ツール画面が表示され、その中から「サービス」をダブルクリックします。管理者パスワードまたは確認が求められる場合は、パスワードを入力するか、認証を提供してください。

手順 3. サービス画面が表示されます。右側のリストから「Volume Shadow Copy」サービスをダブルクリックし、サービスのプロパティを開きます。

Volume Shadow Copyサービス

手順 4. プロパティの「全般」タブで、スタートアップの種類をクリックし、「自動(遅延開始)」を選択します。

ボリュームシャドウコピーサービスエラーのプロパティ

手順 5. 「サービスの状態」の下で、「開始」をクリックし、「適用」をクリックし、「OK」をクリックし、サービスを閉じます。

サービスの状態

ファイルシステムをチェック

ボリュームシャドウコピーサービスでシャドウコピーを作成、格納するためにファイルシステムをNTFSにする必要があります。「PC」をダブルクリックし、確認したいドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「全般」タブで、ファイルシステムを確認することができます。

ファイルシステム

📋 ヒント:

ボリュームシャドウコピーサービスが有効になっていることとファイルシステムがNTFSであることを確認しても、OSをバックアップする時にボリュームシャドウコピーをまだ作成できなかったら、どうしますか?ご心配しなく、次はいくつかの典型的なエラーと解決策について解説していきます。

エラー1:Windowsバックアップは、バックアップ中のボリュームの1つにあるシャドウコピーからの読み取り中に失敗した

Windowsバックアップは、バックアップ中のボリュームの1つにあるシャドウコピーからの読み取り中に失敗しました

SPPサービスはソフトウェアライセンスのライセンス認証機能と通知機能を提供します。未起動であるなら、シャドウコピーからWindowsバックアップを読み込めないことがあります。この場合、手動でボリュームシャドウコピーサービスを起動する必要があります。

手順 1. 「Volume Shadow Copyサービスが有効になっているかを確認」の手順1に従って、「管理ツール」に進みます。

手順 2. 管理ツール画面では、その中から「サービス」をダブルクリックし、サービス画面が表示されます。管理者パスワードまたは確認が求められる場合は、パスワードを入力するか、認証を提供してください。

SPPサービス

手順 3. 「名前」列でSPPサービス「SPP Notification service」を見つけて、サービスの状態が「開始」と表示されるかをチェックします。

サービスの状態を変更

「開始」と表示されるなら、何の変更をしなくていいです。そうでなければ、SPPサービスを右クリックし、表示されたドロップダウンメニューから「開始」をクリックし、SPPサービスを起動します。

エラー2:ボリュームシャドウコピーサービスの操作に失敗した

バックアップが失敗しました。ボリュームシャドウコピーサービスの操作に失敗しました。

このエラーは、ウイルス対策とWindowsファイアウォールが有効になっている、またはハードディスクにエラーがあるなどのような原因でWindows 11/10/8/7パソコンによく発生します。

解決策1. ウイルス対策の無効化

タスクトレイにある「Windowsセキュリティ」アイコンをクリックし、「ウイルスと脅威の防止」タブで「リアルタイム保護」のスイッチをオフにして、ウイルス対策を一時的に無効にします。

リアルタイム保護のスイッチをオフにする

後はボリュームシャドウコピーサービスの操作に失敗しましたら、次の方法を試してみましょう~!

解決策2. Windowsファイアウォールの無効化

手順 1. 「スタート」メニューから「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「Windowsファイアウォール」に進みます。左ペインにある「Windowsファイアウォールの有効化または無効化」オプションをクリックします。

Windowsファイアウォールの有効化または無効化

手順 2. 「ホームまたは社内(プライベート)ネットワークの場所の設定」から「Windowsファイアウォールを無効にする(推奨されません)」のチェックを入れて、「パブリックネットワークの場所の設定」から「Windowsファイアウォールを無効にする(推奨されません)」にチェックを入れます。

Windowsファイアウォールを無効にする(推奨されません)

手順 3. 「OK」をクリックし、次へ進みます。後はボリュームシャドウコピーサービスの操作に失敗しましたら、次の方法を試してみましょう。

解決策3. ハードディスクのエラーをチェック

ハードディスクのエラーをチェックするには、そのディスクを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「ツール」タブの下に、「チェックする」ボタンをクリックし、次に、指示に従ってディスクをチェックします。

チェックを実行

📋 ヒント:

他のディスクエラーに関する修復方法は「chkdskコマンドでディスクチェックを実行、ディスクエラーを修復」をご参照ください。ディスクエラーを修復後、ボリュームシャドウコピーサービスの操作を実行してみましょう。

エラー3:システムの復元で使用されるボリュームシャドウコピーサービスは動作していない

システムの復元で使用されるボリュームシャドウコピーサービスは動作していません

Windows 11/10/8/7システムの復元中にボリュームシャドウコピーサービスエラーが発生することがあり、一般的なエラーコードは0x81000202です。このエラーを修復するには、以下の方法に従ってやってください。

解決策1. 「システムの復元」設定を変更

手順 1. 「Win」キー+「R」キーを合わせて押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスが表示され、「gpedit.msc」と入力し、グループポリシーエディタが開きます。

手順 2. 「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「システム」>「システムの復元」に移動します。

手順 3. システムの復元画面が表示されます。「システムの復元をオフにする」ポリシーを「構成をオフにする」に設定します。

システムの復元をオフにする

📋 ヒント:

これでボリュームシャドウコピーサービスエラーの修復に失敗したら、次の方法に進みます。

解決策2. システムファイルチェッカーツール (SFC.exe)を実行

システムファイルチェッカーツール(SFC.exe)を使用すると、システムファイルをスキャンし、不適切なバージョンのシステムファイルを正しいバージョンに置き換えることができます。システムファイルチェックを実行することは、シャドウコピーサービスエラー0x81000202やイベントID 8193、13のエラーを修正するのに役立ちます。

手順 1. 検索バーに「cmd」と入力して、リストから「コマンドプロンプト」を管理者として実行します。

手順 2. 「sfc /scannow」と入力します。

sfc /scannowと入力

📋 ヒント:

SFC.exeツールを利用しボリュームシャドウコピーサービスエラーを修復した後、もう一度チェックしてください。もし問題がまだ残っているなら、次の方法をご利用ください。

実は、最後の方法はパソコン初心者にとっては、最も操作しやすいと思います。では見てみましょう~

🔥専門ソフトでボリュームシャドウコピーサービスエラーを修復する

AOMEI Backupper Standardは、バックアップおよび復元のための専門的なソフトウェアです。わずかなクリック操作で簡単にバックアップを作成し、復元することができます。このソフトウェアは、多くの機能を提供し、ユーザーにとって非常に便利です。ちなみに、このバージョンは無料です。以下に、AOMEI Backupper Standardの主なメリットをご紹介します。

  • システムバックアップ、ディスクバックアップ、パーティションバックアップやファイルとフォルダのバックアップを作成することができます。

  • 内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、NAS、共有フォルダなどほとんどのストレージデバイスに対応しています。

  • このソフトは、Windowsバックアップサービスだけでなく、AOMEIバックアップサービスもサポートしているので、Microsoftボリュームシャドウコピーサービスがエラーで動作しない場合でも、AOMEIバックアップサービスを使用して続行することができます。それ以外、NTFS、FATやEXTボリュームもバックアップすることができます。

  • Window 11/10/8.1/8/7/Vista/XPを含む全てのWindowsオペレーティングシステムをサポートしています。

ここでは、HDDのバックアップを例としてAOMEI Backupper StandardでVSSバックアップを作成する方法を案内します。

手順 1. AOMEI Backupper Standardをダウンロード、インストール、起動します。

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手順 2. 「バックアップ」タブの「ディスクバックアップ」をクリックします。

ディスクバックアップ

手順 3. 別のバックアップタスクと区別するために、タスク名を変更することができます。「ディスクを追加」をクリックし、バックアップしたいソースディスクを選択して「追加」をクリックします。

タスク名

1

手順 4. イメージファイルを保存するターゲットディスクを選択します。

別の場所をバックアップ先として選ぶ

手順 5. 左下の「オプション」をクリックし、「バックアップの方法」でバックアップサービスを設定することができます。VSSにエラーがあるなら、コンピュータを再起動することなく、バックアップサービスをAOMEIバックアップサービスに設定すればよいです。

VSSバックアップ

>> オプション:バックアップサービスに加えて、電子メール通知を有効にしたり、バックアップイメージファイルの圧縮レベル、使用されているセクタのみバックアップする「インテリジェントセクターバックアップ」/すべてのセクターをバックアップする「完全なバックアップ」を設定したりすることができます。

>> スケジュール:毎日/毎週/毎月などの頻度から自動バックアップの実行を設定することができます。

>> スキーム古いバックアップファイルを自動的に削除するのを設定することができます。バックアップ先に十分な空き容量があることを確保します。それに、フルバックアップまたは、変更された部分のみバックアップする増分/差分バックアップを設定することもできます。

※バックアップの自動削除と差分バックアップを利用するには、AOMEI Backupper Professionalまたはそれ以上のエディションにアップグレードする必要があります。

▼AOMEI Backupper(AB)バージョンの比較

手順 6. これで「開始」をクリックし、処理が完了するまで少し待ちます。

VSSバックアップを開始

📋 ヒント:
  • 作成されたバックアップを復元するには、「復元」をご利用ください。異なるハードウェアへ復元したい場合は、「ユニバーサル復元」機能を使用することができます。

  • システムクラッシュなどの原因でシステムを起動できない場合に備えて、あらかじめAOMEI Backupperの「ツール」で回復環境またはブータブルメディアを作成しておくのをお勧めします。これで、システムを起動できない場合でも普段通りバックアップを復元することができます。

最後に

ボリュームシャドウコピーサービスエラーは、バックアップやシステム復元プロセスに深刻な影響を与える可能性があります。本記事では、代表的なVSSエラーの解決方法を詳しく説明しました。さらに、エラーを修復できない場合、代替ソフトAOMEI Backupperを使用してVSSバックアップを作成する方法も紹介しました。お役に立てれば幸いです。

最後までありがとうございます。弊社のメールは「[email protected]」で、もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。@(o・ェ・o)@

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Comnena · この記事を書いた人
Comnenaは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。