Windows 11/10/8/7でボリュームシャドウコピーを設定する方法
この記事では、Windows 11/10/8/7でボリュームシャドウコピーを設定する方法を説明します。そして、コンピューターのファイルをバックアップするためのより良い方法を紹介します。ぜひご覧ください!
ボリュームシャドウコピーとは?
🔮シャドウコピーは、VSSテクノロジを使用するWindowsコンポーネントによってローカルボリュームと外部ボリューム上に作成できます。Windows 7では、バックアップと復元、システム復元ポイントでシャドウコピーを作成できます。Windows 8/10/11では、ファイル履歴を使用できます。
🔮シャドウコピーでは、削除したファイルやフォルダを復元することもできます。Windows 7では、「以前のバージョン」タブを使用できます。Windows 8/8.1/10/11では、Shadow Explorerを使用すると、古いシャドウコピーを見てファイルを復元できます。
それでは、Windows 11/10/8/7でボリュームシャドウコピーを使用する方法について疑問に思われるかもしれません。詳細については、読み続けてください。ボリュームシャドウコピーの設定、ボリュームシャドウコピーの無効化、削除したファイルまたはフォルダの復元など、すべての操作を詳しく案内します。
Windows 11/10/8/7でボリュームシャドウコピーを設定する方法
ボリュームシャドウコピーの定義などを学んだ後、ボリュームシャドウコピーを設定する方法をご案内します。重要なファイルが保存されているドライブを保護したい方は、是非読み進めてください。
方法1. システム復元ポイントを使用する
手順 1. 検索ボックスに「システムの復元」を入力し、「復元ポイントの作成」を選択します。
手順 2. 次に、「システムの保護」でドライブを選択し、「構成」をクリックします。
手順 3. 「システム設定とファイルの以前のバージョンを復元する」をチェックします。その後、「適用」をクリックします。
手順 4. 「作成」をクリックしてボリュームシャドウコピーを有効にします。作成後、「OK」をクリックしてこのウィンドウを終了します。
方法2. タスクスケジューラを使用する
Windows 10でボリュームシャドウコピーの実行時間を指定してカスタマイズしたい場合は、タスクスケジューラを使用できます。手順は以下のとおりです。
手順 1. 「Win」+「R」キーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを起動し、「taskschd.msc」と入力し、「Enter」キーを押して「タスクスケジューラ」を開きます。
手順 2. 「タスクの作成」をクリックし、タスクの名前を指定します(例:ShadowCopy)。
手順 3. 新しいトリガーを作成します。「タスクの作成」で「トリガー」タブ→「新規」オプションをクリックし、ニーズに応じて設定します。
手順 4. シャドウコピーを有効にします。「操作」タブ→「新規」オプションをクリックして、「プログラム/スクリプト」の下に「vmic」と入力し、「引数の追加」の右側に「shadowcopy call create Volume=C:\」を入力します。
👉補足:VSSテクノロジを使用してプログラムアイテムを実行すると、Windows 10でボリュームシャドウコピーエラーが発生することがあります。この場合、「サービス」にアクセスして、ボリュームシャドウコピーサービスが開始されているかどうかを確認する必要があります。停止すると、VSSサービスはWindows 10で機能せず、プログラムはボリュームのスナップショットの作成に失敗します。
⭐VSSでファイル/パーティション/システム/ディスクをバックアップする
シャドウコピーを柔軟的に利用したい場合は、ぜひこの方法を試してみてください。ここで紹介するサードパーティー製のバックアップ&ソフトは、VSSでディスク全体/システム/パーテイション/フォルダ/ファイルのバックアップイメージを作成できます。
このソフトを紹介する前に、まずボリュームシャドウコピーとこのソフトによって作成するイメージバックアップを比較してみましょう。
ボリュームシャドウコピーVSイメージバックアップ
ボリュームシャドウコピーは、イメージバックアップとよく似たPCファイルまたはボリュームのスナップショットを作成できますが、イメージバックアップの代わりになりますか?答えはいいえです。ボリュームシャドウコピーは次のような制限があります:
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通常、ボリュームシャドウコピーは元のパーティションに保存されるため、パーティションまたはボリュームがクラッシュすると破損します。
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ディスク容量が不足している場合、Windowsのボリュームシャドウコピーはプロンプトなしで削除されます。
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ボリュームシャドウコピーは、NTFSボリュームに保存されているファイルのみをバックアップします。
それでは、イメージバックアップとは何ですか?それはあなたのために何ができますか?
イメージバックアップとは、Windowsやハードディスクなど全体をバックアップすることをいいます。バックアップ先をひとつのまとまりのあるデータとして、後から復元できるようにバックアップを行うものです。イメージバックアップを安全に作成するには、信頼性の高い専用のソフトウェアを使用するのをお勧めします。
専用のイメージバックアップソフトウェア(無料でダウンロード可能)
AOMEI Backupper Standardは無料で使える専門的なバックアップソフトです。このソフトは、Microsoft VSSと当社のバックアップサービス(AOMEIバックアップサービス)の両方をサポートしているので、使用中のデータでも正常にバックアップできますし、Microsoft VSSが動作しない場合でも、AOMEIバックアップサービスを使用して続行することができます。したがって、このソフトを使用し、イメージバックアップを簡単かつ効率的に作成できます。また、次のようなメリットがあります:
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システム/ディスクイメージバックアップの作成に加えて、特定のパーティション、ファイル/フォルダのバックアップの作成にも対応しています。
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「スケジュール」で日次/週次/月次バックアップや増分バックアップまたは差分バックアップ(有料)などを設定し、バックアップファイルまたはフォルダを持続的に保護できます。
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TFS、FAT32、FAT16などを含むすべてのファイルシステムでフォーマットされたボリュームのファイルをバックアップできます。
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内蔵/外付けHDD/SSD、NAS、クラウドストレージなど、パソコンに検出できるほとんどのストレージデバイスにバックアップできます。
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Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPに対応しています
イメージバックアップを作成する手順
次に、ディスクイメージバックアップの作成方法をご紹介します。ニーズに応じてシステムイメージバックアップまたは他のバックアップを作成することもできます。
手順 1. 保存先が外付けHDDやUSBメモリなどのリムーバブルメディアの場合、まずそれをパソコンに接続し、検出できることを確認します。AOMEI Backupper Standardを無料でダウンロードしてインストールし、起動します。
手順 2. 「バックアップ」タブで、「ディスクバックアップ」をクリックします。
手順 3. 別のバックアップタスクと区別するには「タスク名」ボックスに名前を変更することをお勧めします。「ディスクを追加」をクリックし、バックアップするディスクを選択します。
手順 4. ディスクイメージを保存する場所を選択します。
手順 5. 「オプション」をクリックし、Microsoft VSS/AOMEIバックアップサービス、コメントの追加、システムイメージの暗号化/圧縮/分割、電子メールの通知などを設定します。「スケジュール」をクリックし、自動バックアップ、フル/増分/差分バックアップ、古いバックアップの自動削除を設定します。
※イメージの暗号化、差分バックアップ、古いバックアップの自動削除はProfessional版などの上位版で利用可能です。
手順 6. すべての設定を確認し、問題がなければ、「開始」をクリックします。
Windows 10でボリュームシャドウコピーを無効にする方法
もし十分な空き容量があることを確保するために、重要ではないドライブのシャドウコピーを無効にしたい場合、次の内容をご覧ください。
方法1. システムの保護を無効化する
手順 1. 「システムのプロパティ」を開きます(ボリュームシャドウコピーを設定する方法2を参照してください)。「システムの保護」タブをクリックし、「保護設定」から設定を無効にしたいドライブをクリックして、「構成」をクリックします。
手順 2. 「システム保護対象(ドライブ名)」が表示されます。「設定の復元」から「システムの保護を無効にする」を選択し、「OK」をクリックします。
方法2. Volume Shadow Copyプロパティを無効化する
手順 1. Windowsの「プログラムとファイルの検索」ボックスに「services」と入力します。サービスプログラムを開きます。
手順 2. リストから「Volume Shadow Copy」を探して右クリックし、「プロパティ」を選択します。
手順 3. 「スタートアップの種類」ドロップダウンメニューで「無効」を選択、「適用」をクリックした後、「OK」をクリックします。
シャドウコピーで削除したファイルやフォルダを復元する方法
ファイルが失われたドライブにシャドウコピーがあれば、「以前のバージョン」または「ShadowExplorer」を使って削除されたファイルを簡単に復元することができます。
🌱シャドウコピーを作成していない場合は、まずWindows 10でボリュームシャドウコピーを有効にしましょう。
方法1. Windows7で「以前のバージョンの復元」機能を使用する
手順 1. 以前の状態で復元するファイルまたはフォルダを右クリックし、ドロップダウンメニューから「以前のバージョンの復元」を選択します。また、「プロパティ」を選択して「以前のバージョン」タブをクリックすることもできます。
手順 2. 復元するファイルまたはフォルダのバージョンを選択します。
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「開く」ボタンを使用すると、ファイルまたはフォルダの内容を表示することができます。
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「コピー」ボタンを使用すると、ファイルやフォルダをコンピュータの別の場所、外付けハードディスクにコピーすることができます。
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「復元」ボタンを使用すると、ファイルまたはフォルダを同じ場所に復元し、既存のバージョンを置き換えることができます。
⭐「以前のバージョン」は使用できません:
🧡場合によっては、「以前のバージョンの復元」が表示されないことがあります。考えられる理由の1つは、ボリュームシャドウサービスが無効になっていることです。この場合、タスクマネージャで手動で有効にすればよいです。
🧡詳細な手順:「タスクマネージャ」を開き>「サービス」をクリックし>「Volume Shadow Copy(VSS)」を見つけてダブルクリックし>「スタートアップの種類」を「自動と設定」し>「適用」をクリックします。
方法2. ShadowExplorerを使用する
手順 1. ShadowExplorerをダウンロードし、インストールして起動します。
手順 2. 左上のリストボックスから、ストレージのドライブを選択して、そのお隣がバックアップのデータが保存された日時の一覧です。日時を選択すると、左側にフォルダの階層ツリー、右側にファイル・フォルダの一覧がズラッと表示されます。
手順 3. 以前のバージョンを復元するファイルまたはフォルダを選択します。右クリックして「Export(書き出し)」オプションを選択します。
手順 4. 「フォルダの参照」ウィンドウが表示されます。以前のバージョンのファイルまたはフォルダを保存する場所を指定して、「OK」をクリックします。
補足:Windowsの特権昇格の脆弱性
2021年7月20日、Windows 10に存在する特権昇格の脆弱性(CVE-2021-36934)に関する情報を公開しました。
この脆弱性はWindows 10ビルド1809以降が影響を受けます。管理者権限を持たないユーザーがセキュリティアカウントマネージャ-(SAM)やシステム、セキュリティ関連レジストリーにアクセスできてしまうアクセスコントロールリスト(ACL)が存在することに起因します。
また、この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、システム権限で任意のコードを実行し、プログラムをインストールしたり、データを表示、変更、削除したり、完全なユーザー権限で新しいアカウントを作成したりする可能性があります。
Microsoftは、調査に基づいてCVEを更新します。影響を受けるWindowsを「セキュリティの更新」タブに追加し、この問題を修正するために利用できる方法を提供します。手順は次のとおりです。
手順 1. コンピュータが影響を受けているかどうかを確認します。管理者としてcmd(ファイル名を指定して実行)を開き、icacls c:\windows\system32\config\samと入力して、「Enter」キーを押します。
BUILTIN\Users:(I)(RX)のような応答を受け取った場合は、特権のないユーザーがSAMファイルを読み取ることができ、システムが攻撃される可能性があることを意味します。
手順 2. 次に、コンピューターが影響を受けている場合は、コンピューターにボリュームシャドウコピーがあるかどうかを確認します。vssadmin list shadowsと入力して、「Enter」キーを押します。
手順 3. 特権のないユーザーが機密ファイルにアクセスできないようにします。cmdまたはpowershellを使用できます。
👉cmdで、icacls %windir%\system32\config\*.* /inheritance:eコマンドを入力し、「Enter」キーを押します。
また、次のコマンドプロンプトを使用して、特権のないユーザーをSAM、セキュリティ、システムから直接削除できます。それぞれの後にEnterキーを押すことを忘れないでください。
icacls %windir%\system32\config\sam /remove "Users"
icacls %windir%\system32\config\security /remove "Users"
icacls %windir%\system32\config\system /remove "Users"
✎powersellで、icacls $env:windir\system32\config\*.* /inheritance:eコマンドを入力して、「Enter」キーを押します。
手順 4. コンピューターにボリュームシャドウコピーがある場合は、vssadmin delete shadows /for=C: /quietコマンドと入力して「Enter」キーを押します。
⭐注:他のパーティションまたはボリュームがある場合は、このコマンドを繰り返して、C:を他のドライブ文字(D:、E:など)に置き換えてください。
手順 5. コピーがまだ残っているかどうかを確認します。vssadmin list shadowsコマンドを入力して、「Enter」キーを押します。それらをすべて削除すると、コマンドプロンプトから「クエリを満たす項目が何もありませんでした。」という応答が返されます。
手順 6. コンピュータを再起動し、「システムのプロパティ」ウィンドウでシステムの復元ポイントを作成します。
これらの変更が行われた後、新しく作成されたボリュームシャドウコピーには読み取り/書き込み権限が必要です。また、icaclsコマンドを使用して、コンピューターがまだ影響を受けるかどうかを確認できます。
まとめ
Windows 11/10/8/7のボリュームシャドウコピーは、ファイルとフォルダのバックアップに役立つWindowsサービスです。また、ファイルを復元するオプションも提供します。しかし、それは常に機能しません。
災害時にファイルを確実に復元できるようにするには、バックアップおよび復元ソフトウェアAOMEI Backupper Standardの使用をお勧めします。ボリュームシャドウコピーと同様に、ファイルをバックアップおよび復元することができます。さらに、このソフトウェアでは、システムバックアップ、ディスクバックアップ、ファイル同期、システムクローンなどの多くの機能を備えています。
Windows Serverのユーザーの場合、AOMEI Backupper Serverをご利用ください。もし、高級機能を求めない場合、無料版を使用すれば結構です。
もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください!弊社のメールは「[email protected]」です。最後までありがとうございます。(●'◡'●)