Windows 10でシステムイメージを作成する方法(丸ごとバックアップ)
データの損失、ディスクの破損、システム障害などの問題が発生している場合、システムイメージを使用してコンピューターを以前の状態に復元できます。この記事では、Windows 10でシステムイメージを作成する方法について説明します。
Windows 10でシステムイメージを作成する理由
▶Windows10のシステムイメージの作成とは:システムイメージとは、Windowsの動作に必要なドライブ全体を完全にコピーしたファイルのことです。
▶システムイメージに含まれたこと:正常に動作しているWindowsの環境、インストールまたは追加したアプリ、プログラム、設定などです。
▶Windows10でシステムイメージを作成する理由:事前にシステムイメージを作成していれば、システム障害でパソコンが起動しなくなったり、何らかの理由(システムクラッシュ、ランサムウェア感染など)でシステムの不具合が生じた場合に、このシステムイメージを利用してWindows10を簡単に元の正常な状態に復元することができます。とても便利です。そのため、データ消失やシステム故障などのトラブルを回避するために、Windows 10のシステムイメージを作成する必要があります。
ただし、システムイメージ(回復イメージ)の作成でバックアップされるデータはシステムに関する情報のみとなります。例えば、ドキュメントやピクチャ、またはメールデータなどはバックアップされないので注意してください。
👉もし、個人データを含める完全コピーを作成したい場合、「バックアップと復元」機能を利用するとよいです。
「システムイメージの作成」でシステムイメージを作成する方法
Windows10には「システムイメージの作成」という標準バックアップツールが搭載されています。この機能を使えば、ほぼ完全な状態でパソコンの現在の環境をまるごとバックアップできるし、復元も可能です。Windows10のシステムイメージを外付けHDDや共有フォルダ、またはネットワークドライブに保存することをお勧めします。
以下の手順に従って、「システムイメージの作成」機能でシステムイメージを作成してみましょう~(^▽^ )
1. 外付けHDDやUSBメモリを事前にパソコンに接続してください。
2. 「スタート」→「Windodws システム ツール」→「コントロール パネル」の順にクリックします。
3. 「コントロール パネル」が表示されたら、表示方法が「カテゴリ」になっていることを確認し、「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします。
4. 「バックアップと復元(Windows 7)」が表示されたら、「システム イメージの作成」をクリックします。
5. 「システム イメージの作成」ウィンドウで、Windows 10のシステムイメージを保存する場所(ハードディスク上、1つ以上のDVD上、またはネットワークの場所上)を指定し、「次へ」をクリックします。
6. 「バックアップの設定を確認します」と表示されるので、問題なければ「バックアップの開始」をクリックします。
補足:バックアップが完了すると、好みに応じてCD/DVDを使用してシステム修復ディスクを作成するか、またはUSBメモリを使用して回復ドライブを作成することができます。コンピューターが起動できない場合、作成したリカバリメディアからWindows 10を起動し、「イメージでシステムを回復」を利用してシステム復元を行うことができます。ちなみに、「コントロール パネル」→「すべてのコントロール パネル項目」→「システム」→「システムの保護」で復元ポイントを作成してシステムを保護することもできます。
バックアップソフトで回復用のシステムイメージを作成する方法
Windows10の「システムイメージの作成」機能でシステムイメージの作成に失敗する場合、サードパーティ製のバックアップソフトを使ってWindows 10のシステムイメージを作成することができます。
AOMEI Backupper Standardは頼もしいバックアップ&復元フリーソフトです。システム、パーティション、ディスクのバックアップを「.afi」または「.adi」拡張子の圧縮ファイル(イメージ)として作成できます。
以下の手順に従って、AOMEI Backupper Standardでシステムイメージを作成してみましょう~(^▽^ )
1. この無料ソフトウェアをダウンロードし、インストールし、起動します。
2. その主な画面で、「バックアップ」をクリックしてから「システムバックアップ」を選択します。
3. システムバックアップを選択した後、システムの完全復元に要求されたすべてのパーティションが自動選択されます。Windows 10のイメージバックアップを保存する場所だけを指定する必要があります。
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オプションにより、Windows 10システムイメージの暗号化、分割、圧縮、電子メール通知の有効化、VSSの使用などを行うことができます。
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バックアップスケジュールは、Windows 10をUSBに定期的にバックアップすることができます。オプションには、ディリー、ウィークリー、マンスリー、イベントトリガー、USB挿入があります。
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バックアップスキームは、フルバックアップ、増分バックアップ、差分バックアップを選択で きます。
*しかし、いくつかの機能を利用したい場合は、AOMEI Backupper Professionalなどの上位版にアップグレードする必要があります。
4. 問題なければ「開始」をクリックします。
そのバックアップ速度が「システムイメージの作成」機能よりも早いです。バックアップが完了すると、USBメモリまたはCD/DVDを使用してブータブルメディアを作成できます。このブータブルメディアはすべてのバージョンのWindows 11/10/8/7を起動できます。
もし、お使いのコンピューターが起動しなくなる場合、作成したブータブルディスクからPCを起動して、システムバックアップからWindows 10を復元することができます。
おわりに
万が一のトラブルに備えて、パソコンの動作が正常な状態のときに、上述の方法(「システムイメージの作成」またはAOMEI Backupper)でWindows 10のシステムイメージを作成しておいてください。
また、バックアップのほかに、AOMEI Backupperは、ディスククローン、システムクローン(有料版のみ)、ベーシック同期などの機能もサポートします。興味があれば、ぜひダウンロードしてもっと多くの機能を体験しましょう~