Windows 11で共有フォルダにアクセスできない場合の解決策7選
共有フォルダは、ネットワーク上でファイルやデータを簡単に共有・アクセスする手段として広く利用されていますが、時折、アクセスにできないことがあります。この記事では、Windows 11で共有フォルダにアクセスできない場合の対処法を7つ紹介します。この問題に悩んでいる方、ぜひ続けてご覧ください。
なぜWindows 11で共有フォルダにアクセスできないのか?
Windows 11では、共有フォルダを作成し、ファイルを他のPCや人と簡単に共有することができます。共有フォルダを使用すると、同じネットワーク上の別のPCに保存されているファイルに簡単にアクセスできるようになります。
ほとんどの場合、正しいIPアドレスがあれば、共有フォルダにアクセスすることができます。でも、時々共有フォルダにアクセスできないことがあります。
一般的な場合
その原因は、一般的に、ネットワークの設定ミス、ドライブの設定ミス、フォルダ名のスペルミスなどが考えられます。また、共有フォルダのアクセス許可設定が不適切である場合もあります。
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Windows 11 バージョン24H2にアップデートした場合
特に最近報告されているのが、Windows 11 バージョン24H2へのアップデート後に発生するアクセス不能の問題です。アップデート後、共有フォルダにアクセスしようとすると、以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります:
組織のセキュリティポリシーによって非認証のゲストアクセスがブロックされているため、この共有フォルダーにアクセスできません。
これは、Windows 11 バージョン24H2でセキュリティポリシーが強化され、未認証のゲストアクセスがデフォルトでブロックされるようになったことが原因です。そのため、従来の方法では共有フォルダにアクセスできなくなってしまう場合があります。
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ご心配なく、本記事ではこのような問題に対する具体的な解決方法を詳しく解説します。
問題を解決する前に確認する必要があること
共有フォルダにアクセスできない問題を解決する前に、まず次の2つの設定が有効になっていることを確認する必要があります。
#1. SMBファイル共有のサポートを有効にする
SMBファイル共有が有効になっていないことも、Windows 11で共有フォルダにアクセスできない原因となっています。以下の手順で、SMBファイル共有が有効になっていることを確認する必要があります。
1. 検索アイコンをクリック、「windows の機能の有効化または無効化」と入力し、検索結果から「Windows の機能の有効化または無効化」をクリックします。
2. スクロールダウンして、SMBで始まる機能を探します。すべてのSMBフォルダにチェックが入っていることを確認する必要があります。その後、「OK」をクリックします。
変更を有効にするためにPCを再起動し、共有フォルダにアクセスできるかどうかを確認します。
#2. ネットワーク探索を有効にする
Windowsで共有フォルダにアクセスできないもう1つの理由は、ネットワーク探索が無効になっているためです。これを有効にすると、同じネットワーク上の共有フォルダを表示したり、アクセスしたりできるようになります。
1. 「Windows」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。「control」と入力し、「Enter」キーを押して「コントロールパネル」を開きます。
2. 「表示方法」を「小さいアイコン」または「大きいアイコン」に変更します。次に、「ネットワークと共有センター」を選択します。
3. 「共有の詳細設定の変更」を選択します。
4. 「プライベート」で、「ネットワーク探索を有効にする」を選択します。
5. 次に、「すべてのネットワーク」を展開し、「パスワード保護共有」セクションに移動します。「パスワード保護共有を無効にする」を選択し、「変更の保存」をクリックします。
Windows 11で共有フォルダにアクセスできない場合の解決策
上記の2つの設定を確認しても、Windows 11で共有フォルダにアクセスできない場合は、次の方法を使って、問題を解決しましょう。
解決策1:ネットワーク共有を設定する
間違ったネットワーク設定は、Windows 11で共有フォルダにアクセスできない最も一般的な理由の1つで、ここではその対処法を説明します。
1. 「Windows」+「E」キーを押してエクスプローラーを開き、共有したいドライブまたはフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
2. 「プロパティ」ウィンドウで、「共有」タブを選択します。次に、「詳細な共有」ボタンをクリックします。
3. ウィンドウの上部にある「このフォルダーを共有する」にチェックを入れます。次に、共有するドライブまたはフォルダの共有名を入力します。
右側の数字を変更することで、共有フォルダにアクセスできるユーザーの数を制限することができます。
4. 次に、「コメント」の下にある「アクセス許可」ボタンをクリックします。ネットワーク上の全員にアクセスを許可するには「Everyone」を選択するか、ユーザー名をクリックして複数のユーザーを選択することができます。そして、アクセス許可を有効にするために、「許可」の下にあるすべてのボックスにチェックを入れます。
5. 「適用」をクリックして、変更を保存します。次に、「OK」をクリックして、「アクセス許可」ウィンドウを閉じます。
解決策2:セキュリティのアクセス許可設定を変更する
Windows 11で共有フォルダにアクセスできない問題の次の解決策は、共有フォルダのセキュリティのアクセス許可設定を変更することです。以下の簡単な手順を実行してください。
1. 「Windows」+「E」キーを押してエクスプローラーを開き、アクセスできない共有フォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
2. 「プロパティ」ウィンドウで、「セキュリティ」タブに切り替え、「編集」ボタンをクリックします。
3. 「追加」ボタンをクリックします。
4. 「ユーザーまたはグループの選択」ウィンドウで、「詳細設定」をクリックします。
5. 右側にある「検索」ボタンをクリックします。すると、検索結果の一覧が表示されます。リストをスクロールダウンして「Everyone」を選択し、「OK」をクリックします。「ユーザーまたはグループの選択」ウィンドウでもう一度「OK」をクリックします。
6. 「共有フォルダのアクセス許可」ウィンドウに、「Everyone」という名前の新しい項目が表示されます。リストから「Everyone」を選択し、「許可」の下にあるすべてのボックスにチェックを入れます。「適用」→「OK」ボタンをクリックして変更を保存します。
解決策3:パスワード保護共有を無効にする
パスワード保護共有が有効になっていると、ネットワーク共有の設定に干渉し、共有フォルダにアクセスできなくなることがあります。以下の手順で、パスワード保護共有を無効にしましょう。
1. 「Windows」+「S」キーを押して検索ボックスを開き、「共有の詳細設定の管理」と入力し、「Enter」キーを押して開きます。
2. 「すべてのネットワーク」をクリックし、「共有を有効にして、ネットワークアクセスがある場合はパブリックフォルダー内のファイルを読み書きできるようにする」オプションを選択します。
3. 次に、スクロールダウンして、「パスワード保護共有を無効にする」オプションを選択します。最後に、「変更の保存」ボタンをクリックします。
解決策4:接続先デバイスにPCのユーザーアカウントとパスワードを設定する
これから、「組織のセキュリティポリシーによって非認証のゲストアクセスがブロックされているため、この共有フォルダーにアクセスできません。」エラーを修正する方法について解説します。
まず紹介するのは、接続先デバイスに、アクセス元のPCで使用しているユーザーアカウントとパスワードを登録する方法です。
この方法では、正規のユーザーとして認証された状態で共有フォルダーにアクセスできるようになり、セキュリティを維持しながら問題を解消できます。安全性を確保しつつ、共有環境を再構築したい場合におすすめの対処法です。
1. 共有フォルダへアクセスするPCで、「Windows」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。「cmd」と入力し、「OK」をクリックし、「コマンドプロンプト」を開きます。
2. 「set username」と入力し、「Enter」キーを押します。これにより、現在のユーザーアカウント名が表示されます(例えば、例の図のユーザーアカウント名はPC001です)。メモしてください。
3. 共有元のPCで「スタート」ボタンを右クリックし、「コンピューターの管理」を選択します。
4. 左側の「システムツール」→「ローカルユーザーとグループ」→「ユーザー」を選びます。
5. 「操作」→「新しいユーザー」を選択します。
6. 確認したユーザー名とパスワードを入力して「作成」をクリックします。
新しいユーザーアカウントが作成されたことを確認したら、共有フォルダへのアクセスが可能かどうかを確認します。
解決策5:PC側のセキュリティ設定を変更し、以前の状態に戻す
続いて紹介するのは、PC側のセキュリティポリシーを変更し、従来どおりゲストアカウントによるアクセスを可能にする方法です。
この方法では、「安全でないゲスト ログオン」を有効化することで、認証が不要な共有アクセスが許容されるようになります。セキュリティ強化の影響でアクセスできなくなった環境において、すばやく対応したい場合に有効ですが、安全性がやや低下するため、利用には注意が必要です。
1. 「Windows」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。「gpedit.msc」と入力して「OK」をクリックし、「ローカルグループポリシーエディター」を開きます。
2. 左ペインで「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「ネットワーク」→「Lanman ワークステーション」へ進み、右ペインから「安全でないゲスト ログオンを有効にする」をダブルクリックします。
3. 設定画面で「未構成」から「有効」に変更し、「OK」をクリックします。
PCを再起動して、共有フォルダへアクセスできるかどうか確認します。
AOMEI Backupperで共有フォルダにアクセスする方法
一般的に、上記の解決策を試した後、Windows 11で共有フォルダに正常にアクセスすることができます。ここで、より速く、より簡単な方法で共有フォルダにアクセスする方法も提供します。
ファイル同期フリーソフト-AOMEI Backupper Standardを使用して、PC上のファイル/フォルダを共有フォルダ、外付けハードドライブ、USBメモリ、SDカード、NASデバイスまたはクラウドドライブに同期し、その逆も可能です。また、このソフトは次のような優れた機能を備えています:
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自動同期を実行することができます。毎日、毎週、毎月、USB挿入、イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)の5つの自動同期モードをサポートしています。
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削除操作の同期をサポートしています。
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Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPに対応しています。
次は、このフリーソフトを使って、Windows 11で共有フォルダにアクセスする方法をご案内します。
1. AOMEI Backupper Standardをダウンロード、インストールし、起動します。「同期」→「ベーシック同期」をクリックします。
2. 他の同期タスクと区別するには、タスク名の変更をお勧めします。「フォルダを追加」をクリックして、同期するフォルダを選択します。
3. 逆三角形アイコンをクリックし、「共有またはNASデバイスの追加」を選択します。
4. ネットワークパスまたは名前を入力し、「Enter」キーを押して、同期先を選択し、「はい」をクリックします。
5. 「自動同期」をクリックして自動同期を設定します。「オプション」をクリックして、ニーズに応じて削除操作の同期、ターゲットディレクトリのファイルの整合性の確認などを設定します。「開始」をクリックして同期を始めます。
同期を実行した後、ソースフォルダの名前を変更しないでください。そうでなければ、同期は失敗します。
Windows 11で共有フォルダへのアクセスに関するよくある質問
このセクションでは、Windows 11での共有フォルダのアクセスに関するよくある質問に答えます。興味のある方、読み進めてチェックしてください。
共有元パソコンがWindows 11に更新され、アクセスできないのはなぜですか?
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ネットワーク設定の変更:Windows 11のアップデートにより、ネットワーク設定が変更された可能性があります。ネットワークプロファイル(プライベート、パブリック、ドメイン)やファイアウォール設定が変更されて、アクセスが制限されている可能性があります。共有元のパソコンのネットワーク設定を確認し、必要に応じて適切な設定に変更してみてください。
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共有設定の変更:Windows 11のアップデートによって、共有フォルダやファイルの共有設定が変更されてしまった可能性があります。共有元のパソコンで共有設定を再確認し、必要に応じてアクセス権限を設定し直してみてください。
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ユーザーアカウントの問題:Windows 11のアップデートにより、ユーザーアカウントの関連情報が変更されてアクセスできない可能性があります。アクセスしようとしているユーザーアカウントの正確な情報(ユーザー名とパスワード)を使用してアクセスしてみてください。
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ネットワークドライバーの問題:Windows 11へのアップデートによって、ネットワークドライバーが更新されたり、互換性の問題が発生したりすることがあります。ネットワークドライバーを最新バージョンに更新するか、問題がある場合は以前のバージョンに戻してみてください。
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セキュリティソフトウェアの影響:セキュリティソフトウェアやファイアウォールがアップデート後にアクセスをブロックしている可能性があります。セキュリティソフトウェアの設定を確認し、必要なポートやアプリケーションが適切に許可されていることを確認してください。
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ネットワーク共有の問題:Windows 11へのアップデートによって、ネットワーク共有のプロトコルや設定が変更されたり失われたりすることがあります。必要に応じてネットワーク共有の設定を再確認し、修復してみてください。
これらの要因のいずれかが、共有元のパソコンがWindows 11に更新された後にアクセスできない原因となっている可能性があります。問題の解決には、具体的な状況に合わせて上記の対処法を試してみることが重要です。
Windows 11で共有フォルダへのアクセスが遅いのがなぜでしょうか?
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ネットワーク速度と帯域幅:ネットワークの速度や帯域幅が低い場合、共有フォルダへのアクセスが遅くなる可能性があります。特に大きなファイルを共有している場合や、ネットワークが混雑している場合は、アクセス速度が低下することがあります。対処法としては、ネットワークの速度を確認し、必要に応じてネットワークの最適化や帯域幅の拡張を検討することが考えられます。
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ネットワーク設定:ネットワーク設定が適切でない場合、共有フォルダへのアクセスが遅くなることがあります。正しいネットワークプロファイル(プライベート、パブリック、ドメイン)が選択されているか、ファイアウォールやセキュリティソフトウェアによる制限がないか確認してみてください。
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共有フォルダのサーバーパフォーマンス:共有フォルダが動作しているサーバーのパフォーマンスが低い場合、アクセスが遅くなることがあります。サーバーのリソース使用状況や負荷を確認し、必要に応じてサーバーの最適化やアップグレードを検討してみてください。
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ハードウェアの問題:ネットワークインフラやコンピュータのハードウェアに問題がある場合、共有フォルダへのアクセスが遅くなることがあります。ネットワークケーブルの確認や交換、ネットワークカードやルーターの問題の診断などを行ってみてください。
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ネットワーク共有プロトコル:使用しているネットワーク共有プロトコルが遅い場合、アクセス速度が低下することがあります。SMB(Server Message Block)のバージョンや設定を確認し、最新のバージョンを使用するか、適切な設定を行ってみてください。
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ネットワークトラフィックとコンフリクト:ネットワーク上で多くのデータが移動している場合や、他のネットワークデバイスとの競合が起きている場合、アクセス速度が低下することがあります。ネットワークトラフィックの監視やトラフィック管理を行うことで、アクセス速度の向上を図ることができます。
これらの要因は、共有フォルダへのアクセスが遅い原因として考えられます。具体的な原因を特定し、適切な対処法を選択するには、ネットワーク環境やハードウェアの状況を詳しく調査することが重要です。
まとめ
この記事を読んだ後、Windows 11で共有フォルダにアクセスできない問題を解決できると思います。さらに、この記事はWindows 11で共有フォルダにアクセスするために、より速く、より信頼性の高い方法を紹介しました。それは、最高のファイル同期フリーソフト-AOMEI Backupper Standardを使用することです。
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