Windows 11とWindows 10、どこが違うの?詳細解説

この記事では、パフォーマンス、安定性、機能の3つの面からWindows 11とWindows 10を詳しく比較します。Windows 10をWindows 11にアップグレートすべきかどうかを迷っている方はぜひご覧ください。

Machi

By Machi 最終更新日 2022年11月18日

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ユーザー事例:Windows 11にアップグレードすべきでしょうか?

 

Windows 11にアップグレードすべきでしょうか?好奇心で11にしたいと思いましたがWin 10に比べて情報量が少ないので何かが起きた時に困るんじゃないかと少し躊躇ってます。Windows 11を使っている方はアップグレードして良かったと思いますか?良い点悪い点と、アップグレードすべきかを教えてください。

--YAHOO!知恵袋

Windows 10は2015年7月、Windows 11は2021年6月にリリースされました。視覚効果の違いに加え、パフォーマンスや安定性、機能性にも大きな違いがあります。そのため、以下を読んで、Windows 10と11の違いを十分に理解し、Windows 10をWindows 11にアップグレードすべきかどうか、正しい選択をするための参考にしてください。

Windows 11とWindows 10、とこが違うの?

Windows 10とWindows 11の比較:パフォーマンスの違い

このパートでは、Windows 10とWindows 11のパフォーマンスの違いについて詳しく紹介します。

1. メモリ管理の改善

Windows 10と比較して、Windows 11がパフォーマンスを向上させるために最初に注力したのは、メモリ管理の改善です。

OneDriveやSkypeなどのデフォルトアプリケーションを減らすために、システムリソース割り当てアルゴリズムを更新することで、パソコン上で実行されているフォアグラウンドアプリケーションがより多くのCPUリソースを取得できるようにします。Microsoftが示した結果から、CPUに90%の高負荷がかかっている場合に、Excelなどのアプリケーションの起動速度を向上させることが可能です。

2. スリープモードの改善

Windows 11のパフォーマンスを向上するために、Microsoftはスリープモードを改善しました。Windows 11のパソコンがスリープモードである間、メモリを動作させ続けることが可能です。これにより、パソコンがスリープから復帰する速度が効果的に向上します。例えば、Windows 11でスリープモードから起動する時間は、Windows 10と比較して約25%短縮されています。

スリップモード

3. Microsoft Edgeの改良

Windows 11のもう一つの改良点は、Microsoft Edgeです。Windows 11でこのブラウザを使用する場合、より余分なパフォーマンスを得ることができます。例えば、Microsoft Edgeの「スリープタブ」機能を有効にすると、メモリ使用量を32%、CPU使用量を37%削減することができます。

4. ディスク使用量とブラウザーキャッシュの改善

最後の性能向上は、ディスク使用量とブラウザーのキャッシュです。Windows 11はWindows 10と比較して、圧縮技術の利用をさらに拡大し、アプリケーションのデフォルトのレートを変更しました。アプリケーションの読み込み時にシステム内のバイナリファイルを要求に応じてアクセスさせるため、アプリケーションが占有するディスク容量が最適化され、ブラウザキャッシュが占有するディスク容量がさらに削減されます。

5. ゲームの改善

ゲームの面では、Windows 11に組み込まれたDirectX 12 Ultimateにより、視覚効果やフレームレートの向上が期待できます。また、DirectStorageはディスプレイアダプタ内のデータを直接解凍してゲームのロード時間を短縮することができるので、Windows 11のゲーム性能を効果的に向上させることができます。

なお、DirectX 12 UltimateとDirectStorageはWindows 10でも使用できますが、自分でインストールする必要があり、ゲーム性能の向上はWindows 11ほどではありません。

総じて、Windows 10と比較すると、Windows 11の方が性能面では優れていると言えます。

Windows 10とWindows 11の比較:安定性の違い

Windows 11は、リリースされてからまだ1年も経っていない真新しいOSです。Microsoftがシステムエラーを改善するためにバージョンアップを続けても、リリースから6年が経過したWindows 10と比較すると、安定性はかなり劣ります。

その中には、アップグレート後にNVMe SSDが遅くなる不具合や、今のところ修正されていないWindows 11のメモリーリークなどがあります。これにより、複数のファイルを実行すると、Windows 11のシステムが余分なメモリを占有し、システムリソースを浪費することになります。全体として、Windows 11と比較すると、安定性の面ではWindows 10が優れています。

Windows 10とWindows 11の比較:機能の違い

パフォーマンスと安定性の違いに加えて、Windows 11ではいくつかの新機能が追加されていて、これもWindows 11とWindows 10の最大の違いです。

1. スタートメニューとタスクバー

多くのユーザーにとって、Windows 11とWindows 10の最大の違いは、「スタートメニュー」と「タスクバー」です。Windows 10では、スタートメニューとタスクバーは画面の左側に配置されています。Windows 11では、スタートメニューとタスクバーは画面の中央に移動され、よりMacOSやChromeOSに近い見た目になっています。

また、Windows 11では、Windows 10にあった「ライブタイル」「Cortana」「タイムライン」機能が削除されています。そして、「ニュースと関心事項」をタスクバーから画面の左側に移動します。全体的に、Windows 11のスタートメニューとタスクバーは、より視覚的に魅力的なものに見えます。

Windows 11のスタートメニューとタスクバー

2. マルチタスクと外部モニターへの対応

Windows 11では、スナップ機能が強化されました。この機能を利用してウィンドウをグループ化し、タスクバーに格納することができます。また、最大化ボタンにカーソルを合わせると、さまざまなサイズのウィンドウを表示できるのも、Windows 11ならではの機能です。

さらに、Windows 11では、Windows 10での最大の頭痛の種であった、外部モニターのウィンドウが保存されない問題を解決しました。Windows 11で外部ディスプレイを使用すると、ディスプレイ上のウィンドウが自動的に記憶されます。こうすれば、外部ディスプレイが切断、再接続した際にウィンドウの配置を元のディスプレイに戻せます。外部モニターを頻繁に使用する場合は手間が省けます。

外部モニターへの対応

3. タブレットモード

Windows 11のタブレットモードはiPadに近い外観で、Microsoftはタッチモードを改良し、より使いやすく、より多くのエフェクトを表示するようにしました。また、Windows 11ではWindows Inkタスクバーにウィンドウの開閉やデスクトップの切り替え、新しいオプションなどのジェスチャーが追加され、Windows 10のタブレットモードより大きく改善されました。

タブレットモード

4. Microsoft Store

Microsoft StoreでAmazonアプリストアを通じてAndroidアプリをダウンロードできるのは、Windows 11ならではの機能の一つです。また、Windows 10ではMicrosoft Storeで利用できなかったFirefoxなどの32ビットアプリケーションをWindows 11ではサポートしています。

Amazonアプリストア

5. 互換性

多くのユーザーにとって、Windows 11とWindows 10の最も直接的な違いは、互換性です。例えば、CPUに関して言えば、Windows 11は少なくともIntel第8世代CoreかAMD Ryzen 2000シリーズが必要で、前者は2017年、後者は2018年にリリースされました。Windows 11はCPUの要件も緩和されていますが、あまりに古いパソコンだとWindows 11の性能を完璧に発揮できない可能性が高いのです。

6. サポートとアップデートサイクル

通常、Windows 10は半年に一度の更新ですが、Windows 11はこの更新リズムを崩し、本来の半年更新から年一回更新に変更されました。さらに、Microsoftは2025年にWindows 10のアップデートサポートを終了することも発表しています。

Windows 11とWindows 10の比較:どちらが優れているのか?

全体として、Windows 11は、パフォーマンスや機能の面でWindows 10よりも優れています。しかし、リリースから間もないため、解決しなければならない問題やエラーがまだ多くあります。そのため、安定性という点では、Windows 10にやや劣ります。

結論から言うと、2017年以前に購入したパソコンであれば、Windows 11へのアップグレードはおすすめできません。もし、2017年以降に購入されたパソコンであれば、Windows 11へのアップグレードを検討することができます。

もちろん、パソコンの購入時期を見るだけでは、まだまだ大雑把すぎます。そこで、以下ではWindows 10のパソコンをWindows 11にアップグレードするための要件について詳しく紹介します。お手持ちのパソコンがWindows 11にアップグレード可能かどうかの判断材料にしていただければと思います。

Windows 11とWindows 10の比較

Windows 10をWindows 11にアップグレードするための要件

Windows 7やWindows 8.1からWindows 10への無償アップグレードと同じように、Windows 10 PCもWindows 11のアップグレード要件を満たせば、Windows 11に無償でアップグレードすることができます。Windows 11へのアップグレードをご希望の場合は、以下の表と照らし合わせてご確認ください。

プロセッサ:1ギガヘルツ(GHz)以上で2コア以上の64 ビット互換プロセッサまたはSystem on a Chip(SoC)。
メモリ:4ギガバイト(GB)。
ストレージ:64GB以上の記憶装置。
システム ファームウェア:UEFI、セキュア ブート対応。
TPM:トラステッドプラットフォームモジュール(TPM)バージョン2.0。
グラフィックスカード:DirectX 12以上(WDDM 2.0ドライバー)に対応。
ディスプレイ:対角サイズ9インチ以上で8ビットカラーの高解像度(720p)ディスプレイ。
インターネット接続と Microsoftアカウント:Windows 11 Homeエディションにはインターネット接続とMicrosoftアカウントが必要。

なお、Windows 11へのアップグレードには、インターネット接続とMicrosoftアカウントも必要です。Windows 11のすべてのバージョンでは、アップデート、ダウンロード、および特定の機能を使用するためにインターネットへの接続が必要です。その中でも、Windows 11 Home Editionのアップグレードには、インターネット接続とMicrosoftアカウントが必要です。

オススメ:Windows 11にアップグレードする前にシステムバックアップを作成

Windows 10をWindows 11にアップグレードすると、Windows 11の新しいインターフェイス、デザイン、機能を体験することができます。

しかし、Windows 11はまだ安定性に欠けていることに注意する必要があります。したがって、アップグレードによってもたらされるシステム関連の問題を防止するために、アップグレードする前にAOMEI Backupper Standardでシステムをバックアップしておくことをお勧めします。こうすれば、Windows 11に使い慣れていない場合、このバックアップイメージを利用してWindows 10に戻すことも可能です。

AOMEI Backupper Standardは最高のバックアップフリーソフトです。そのシステムバックアップ機能によって、システムファイル、ブートファイル関連パーティション(EFIシステムパーティション、回復パーティションなど)、システムドライブに保存されているアプリケーション、ユーザープロファイルなどを外付けハードドライブ、共有フォルダ、クラウドストレージ、NASデバイスなどほとんどのストレージデバイスにバックアップすることができます。

さらに、Windows 11へのアップグレード要件が一目でわかる「Windows 11更新チェッカーツール」を提供します。これにより、アップグレードの要件に応じた、より的を射たハードウェアの交換が可能になります。

1. AOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストールして開きます。「バックアップ」→「システムバックアップ」を選択します。

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システムバックアップ

2. 矢印下のボックスまたは逆三角形をクリックし、バックアップの保存先を選択し、「開始」をクリックします。

開始

▶ 注意:複数のバックアップタスクがある場合、他のタスクと区別するには、左上にある鉛筆アイコンをクリックして、タスク名を変更することができます。

バックアップを開始する前に、下の3つのオプションをクリックして、詳細な設定を追加することができます。

オプション:他のバックアップと区別するためのコメントを書き込んだり、システムバックアップの圧縮レベルを選択したり、バックアップ完了後の電子メール通知を設定したりすることができます。
スケジュール:この機能では、毎日、毎週、毎月、イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)、USB挿入の5つのモードから、自動バックアップを設定することができます。イベントトリガーとUSB挿入はAOMEI Backupper Professionalなどの上位版へアップグレートした後に利用可能です。
バックアップスキーム:フルバックアップ、変更された部分のみバックアップする増分/差分バックアップ、古いバックアップの自動クリーンアップを設定することができます。差分バックアップとバックアップの自動クリーンアップはProfessional版で利用可能です。

まとめ

Windows 11とWindows 10、どちらが良いか分からない場合、この記事を読んで、Windows 11とWindows 10のパフォーマンス、安定性、機能の違いを完全に理解してから、お使いのパソコンのスペックに基づいてWindows 11にアップグレードするかどうかを決定してください。

もしWindows 11にアップグレードすることを決めたら、システム問題が発生する場合や新しいシステムに使い慣れていなく、以前のシステムに戻したい場合に備えて、アップグレード前にAOMEI Backupper Standardを使ってWindows 10をバックアップすることをお勧めします。

Machi
Machi · この記事を書いた人
Technology会社の編集者としてAOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、映画、音楽、色々なことに趣味があります。