【初心者向け】復元ポイントがない場合、Windows 7を復元する方法
Windows 7で復元ポイントがない場合にはシステムの復元を行う方法についてご紹介します。
復元ポイントの役割と重要性
「システムの復元」はWindows 11/10/8/7に標準搭載されている機能であり、ウイルスに感染してしまったこと、や誤ってシステムファイルを削除してしまったことにより、システムエラーまたは不具合が発生した時、作成した復元ポイントを利用してシステムを以前のバージョンに戻すことができます。
★そのため、事前にシステムの復元ポイントを作成しておくのは大事なことです。
※補足:「システムの復元」のほかに、復元ポイントのもう一つの役割は「シャドウコピー」です。「シャドウコピー」とは「以前のバージョン」という機能を使い、ファイルを誤って削除してしまったときに復元・復旧できる機能です。
復元ポイントがない場合の対処法
しかし、Windows 7でシステムを以前の状態に戻そうとする時に、復元ポイントが見つからないことや利用できないことに気づくことはありますか?このような問題が起きれば、どうやって扱いますか?Windows 7を復元するほかの方法がありますか?
まずは、次の対処法でシステムの復元ポイントがない問題を修正すべきです。
もし、上の対処法で復元ポイントがない問題は修復できないなら、次の方法でシステムイメージを作成して、Windows 7を復元することもできます。
#ソリューション1:システムの保護を有効にする
実は、「ディスク領域不足」や「システムの保護を無効にする」などのせいで、復元ポイントが削除されたり、作成されていないことがあります。これを解決するために「システムの保護」が有効になっているかを確認したり、「最大使用量」をチェックする必要があります。
√「システムの復元」が無効になっている場合、システムの保護を有効にする必要があります。
√「最大使用量」が少ない場合、それを調整して増やす必要があります。
#ソリューション 2:Volume Shadow Copyが実行中か確認する
ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)が停止している場合、システムの復元ポイントが利用できないかもしれません。次の手順に従って、ボリュームシャドウコピーサービスが実行しているかを確認します。
手順 1. スタートボタンをクリックし、検索ボックスに「services.msc」と入力し、「サービス」を管理者として実行します。
手順 2. サービスの一覧から「Volume Shadow Copy」項目を見つけます。Volume Shadow Copyの状態が「開始」になっているかを確認します。もし、ボリュームシャドウコピーが起動しない場合、Volume Shadow Copyを右クリックして「開始」をクリックします。
#ソリューション3:システムファイルチェッカーを実行する
破損したファイルも復元ポイントが使えない原因となるかもしれません。「sfc/scannow」というコマンドを実行してHDDに何か問題があるかをチェックすることができます。
手順 1. 管理者としてcmdを実行します。
手順 2. コマンドプロンプトで「sfc/scannow」を入力してEnterキーを押します。
【補足】「chkdsk」というコマンドを実行してNTFSファイルシステムとFATファイルシステムのエラーをチェックし、修復することもできます。例えば、コマンドプロンプトで「chkdsk C: /f /r /x」を入力してEnterキーを押すことでCドライブの不良セクタをチェックしたり、ファイルシステムのエラーをチェックし、修復します。
☞関連記事:Windows 10でHDDのエラーをチェック、修復する方法
※ご注意:壊れたファイルを修復するために、「システムの保護」を一時的にオフにして、後でそれを再度有効にしてください。
#ソリューション4:パソコン上でpagefile.sysを再作成する
Windows 7で復元ポイントが消えてしまったもう一つの原因はページングファイルの最適化かもしれません。これを解決するために、仮想メモリ(ページファイル)を無効化→削除→再作成することができます。
▼ページングファイルを無効にするには:
手順 1. 「スタート」ボタンをクリックし、「コンピュータュー」を右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
手順 2. 「システムの詳細設定」をクリックします。
手順 3. 「システムプのプロパティ」が表示されるので、「詳細設定」タブを開き、「パフォーマンス」欄の「設定」ボタンをクリックします。
手順 4. 「パフォーマンスオプション」画面が表示されるので、「詳細設定」タブを開き、「仮想メモリ」欄の「変更」ボタンをクリックします。
手順 5. 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外し、C:ドライブを選択し、「ページングファイルなし」にチェックを入れて、「設定」ボタンをクリックします。
手順 6. 以下のようなダイアログが表示されるので、「はい」をクリックします。
手順 7. 前の画面に戻り、C:ドライブのページングファイルのサイズが「なし」になっているので、「OK」をクリックします。
手順 8. コンピューターを再起動します。
▼ページングファイルを削除するには:
手順 9. コンピューターのエクスプローラーからCドライブにあるpagefile.sysを削除することができます。
※【注】pagefile.sysのファイルはシステムファイルなので標準設定では見えません。そのため、まずこの隠しファイルを表示させる必要があります。「スタート」→「コントロールパネル」→「フォルダーオプション」から「表示」タブをクリックし、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェックを入れて、最後の「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外します。確認を求められるので「はい」をクリックします。そうするとpagefile.sysが見えるようになるはずです。
手順 10. 管理者権限でコマンドプロンプトを開き、「defrag /h c:」を入力し実行し、Cドライブの最適化を実行します。
▼ページングファイルを再度利用できるようにするには:
手順 11. 前と同じように、仮想メモリの設定画面を開きます。そしてC:の項目をクリックし、ラジオボタン「システム管理サイズ」を選択してからすべてのダイアログを「OK」で閉じます。
手順 12. パソコンを再起動します。「システムの復元」または「ボリュームシャドウコピー」が正しく実行しているかを確認します。
ここまで問題が解決できないなら、以下のソリューションを試してみましょう~o(〃'▽'〃)o
#ソリューション5:第三者ソフトウェアでシステムバックアップを取る
Windows 7で復元ポイントが作成できない場合、どのようにWindows 7を復元しますか?サードパーティ製バックアップソフトAOMEI Backupper Standardを使用してシステムイメージを作成することができます。
それだけでなく、様々なトラブルからWindows 7のパソコンをちゃんと守るために、前もってシステムをバックアップしておくこともオススメです!万が一の時にシステムを正常な状態に戻して修復することができます。
最高の個人向けWindowsバックアップフリーソフト
手順 1. AOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストールし、起動します。「バックアップ」タブ→「システムバックアップ」をクリックします。
手順 2. このプログラムはソースパーティション(バックアップ元)を自動選択します。下図のように別の場所をバックアップ先として指定すればOKです。※システムイメージを外付けHDD、共有フォルダやクラウドストレージなどに保存することをお勧めします。
手順 3. 「スケジュール」をクリックして、バックアップを定期的に自動実行するように設定することができます。
※また、「オプション」と「スキーム」を使って、もっと高度な機能を楽しむことができます。
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オプション:コメントを書いたり、バックアップの圧縮レベルを変更したりすることができます。AOMEI Backupper Professionalにアップグレードすると、バックアップの暗号化が可能になります。
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バックアップスキーム:フル/増分/差分バックアップ、バックアップの自動クリーンアップを設定することができます。バックアップの自動クリーンアップを有効にすると、バックアップ先に十分な空き容量があることを確保できます(差分バックアップとバックアップの自動クリーンアップはProfessional版で利用可能)。
手順 4. 最後は問題なければ、「開始」をクリックします。
こうしてシステムバックアップを作成したあと、復元ポイントが無い場合にも、システムの復元を実行できます。
※「バックアップしたWindows 7を別のコンピューターに復元する方法」記事を参考にしてください。
復元ポイントがあったらWindows 7を復元する方法
上述のいずれかの方法を使用して復元ポイントがない問題を修正したら(つまり、復元ポイントがあったら)、どのように復元ポイントを利用してWindows 7を以前の状態に復元しますか?
▼Windows 7が正常に起動する場合、システムの復元を実行する手順は次のとおりです。
手順 1. スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→システムツール→システムの復元をクリックします。或いは直接検索ボックスに「システムの復元」を入力して開きます。
手順 2. ここでは「推奨される復元」と「別の復元ポイントを選択する」2つのオプションがあります。一つを選択して「次へ」をクリックします。
手順 3. もし「別の復元ポイントを選択する」オプションを選択するなら、次の画面に表示される復元ポイントから、使用したい復元ポイントを選び、「次へ」をクリックします。最後は、復元ポイントを確認し、「完了」をクリックしてシステムの復元が始まります。
▼Windows 7が起動できない場合、セーフモードでシステムの復元を実行することもできます。
手順 1. パソコン起動時に(Windows ロゴが表示される前に)F8キーを断続的に押します。
手順 2. 「詳細ブートオプション」画面が出てくると、「セーフモードとコマンドプロンプト」を選択します。
手順 3. コマンドプロンプトで「rstrui.exe」を入力してEnterを押します。これも「システムの復元」を開きます。後は、前と同じ、利用したい復元ポイントを選んで、Windows 7を復元します。
セーフモードでも起動できない場合、システム修復ディスクを作成、使用して「システムの復元」にアクセスし、Windows 7を復元することができます。
まとめ
Windows 7で復元ポイントがない場合には、この記事で紹介したソリューションを試してみて、問題を修正しましょう~
しかし、時にはシステムの復元ポイントが作成されても、利用できないこともあるでしょう。例えば、復元ポイントがローカルドライブに格納されているため、ローカルディスクが故障したら、復元ポイントが壊れたり、失われたり、使用できないことが当然でしょう。また、「システムの復元」は写真、音楽、ドキュメントなどの個人ファイル、および重要なシステムファイルだけを復元できるため、ほかのファイルを復元するとき、復元ポイントが役に立ちません。
上述のように、復元ポイントが多くの欠点を持っているので、システムを保護するために、日頃からサードパーティ製バックアップソフト - AOMEI Backupper を使用してシステムバックアップだけでなく、ファイル/パーティション/ディスクバックアップやディスク/パーティション/システムクローンを作成しておくことが必要です。